2019年08月22日
アイムクレイジー
監督・脚本:工藤将亮
撮影:福本 淳
照明:佐藤宗史
美術:中村三五
音楽:加藤綾太
主題歌:「LONELINESS BOY」(歌&作詞:古舘佑太郎 作曲:加藤綾太)
出演:古舘佑太郎、 桜井ユキ、曽我部恵一、中田絢千、田本清嵐、岩谷健司
くだらない曲ばかりが売れる世の中に嫌気がさしたミュージシャンの佑樹(古舘佑太郎)は音楽の道を諦めようとラストライブの日を迎えていた。バイトに向かう途中、交通事故に遭った佑樹は作曲家の美智子(桜井ユキ)と広汎性発達障害を持った息子・健吾と出会う。バイト先の店長(曽我部恵一)から強引に健吾の子守をさせられたことをきっかけに佑樹は親子と深く関わっていく。かつての仲間の活躍、元カノの妊娠、理想と現実の狭間で時に激しく周囲に苛立っていた佑樹だったが、自分の思い通りにはいかない日々の中、明るく振る舞う美智子の姿を見て佑樹の中で何かが動き出す。
やりたいことと求められることが違って葛藤するのは佑樹だけではない。美智子もまた仕事と家庭を両立させたいと思っていたのに、家庭重視を夫から求められてシングルマザーの道を選んだ。しかし、その選択は容易なことではなかった。それでも心の自由を得たからだろうか、必死に仕事と育児をこなす美智子はかっこいい。息子を勝手に連れて帰ってしまった元夫の自分勝手さが際立つ。人生、その時々でやりたいことをやる。苦労は避けられないが、その幸せは何ものにも代え難い。
主演の古館佑太郎は高校の同級生とThe SALOVERSというバンドを結成し、大学時代にプロデビューし、今は無期限活動休止中。何だかこの作品の役どころに通じるものを感じる。俳優業に転じ、『いちごの唄』にも主演しているが、まったく別テイストの役どころをきっちり演じていた。知人から「あの古館さんの息子」と言われて、芝居がうまかったので、てっきり古館寛治のことかと思ってしまったら、古舘伊知郎だった。2017年には連続テレビ小説『ひよっこ』に出演し、お茶の間でブレイクしていたのも頷ける。(堀)
【初日舞台挨拶登壇ゲスト(予定)】
8月24日(土)13:00の回上映後/ 15:20の回上映前
工藤将亮監督、古舘佑太郎、桜井ユキ
8月25日(日)13:00の回上映後
工藤将亮監督、行定勲監督
*2日目以降のゲスト情報は随時劇場サイトにて告知
2019年/日本/カラー/アメリカン・ビスタ/5.1ch/86分
配給:シンカ
©2019ザフール&スタッフ
公式サイト:http://www.synca.jp/iamcrazy/
★2019年8月24日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
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