2020年10月08日

星の子 

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監督・脚本:大森立嗣 
原作:今村夏子『星の子』(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
出演:芦田愛菜、岡田将生、大友康平、高良健吾、黒木華、蒔田彩珠、新音、永瀬正敏、原田知世

大好きなお父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられたちひろだが、両親(永瀬正敏、原田知世)は、病弱だった幼少期のちひろを治した“あやしい宗教”を深く信じていた。中学3年になったちひろ(芦田愛菜)は、一目惚れしたイケメンで新任の南先生(岡田将生)に、夜の公園で奇妙な儀式をする両親を見られてしまう。そのことが彼女の心を大きく揺さぶることに繋がっていく。

原作は『むらさきのスカートの女』で令和初となる第161回芥川賞を受賞した今村夏子の同名小説です。『日日是好日』で第43回報知映画賞監督賞を受賞した大森立嗣監督が脚本を書き、音楽の世武裕子を始め『日日是好日』のスタッフとともに、不遇な環境に負けずに生きるヒロインの健気で涙ぐましい姿を描きました。芦田愛菜が象徴的だったロングヘアを大胆に切って、主人公のちひろに挑んでいます。
ちひろの両親は誰が見ても怪しい宗教にのめり込んでいます。しかし、作品はこの宗教について客観的に描き、是非については判断をしていません。ちひろが両親や彼らが信じる宗教をどう捉え、受け止めていくかを丁寧に描いているのです。多難な思春期を生きるちひろの複雑な感情がセリフではなく芦田愛菜の細やかな表情で伝わってきました。学業優先でしばらく女優業から遠ざかっていましたが、その間に幼いながらもさまざまな経験を積んできたのでしょう。今後の活躍が楽しみです。(堀)


2020年/110分/G/日本
配給:東京テアトル、ヨアケ
©2020「星の子」製作委員会
公式サイト:https://hoshi-no-ko.jp/
★2020年10月9日(金)TOHOシネマズ 日比谷 ほか全国公開ロードショー
posted by ほりきみき at 23:49| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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