2019年08月23日

引っ越し大名! 

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監督:犬童一心
原作・脚本:土橋章宏「引っ越し大名三千里」(ハルキ文庫刊)
主題歌:ユニコーン「でんでん」作詞:川西幸一/奥田民生 作曲:奥田民生(Ki/oon Music)
出演:星野源、高橋一生、高畑充希、小澤征悦、濱田岳、西村まさ彦、松重豊、 及川光博

姫路藩の書庫番、片桐春之介(星野源)は、人と話すのが苦手でいつも書庫にこもりっきり、周囲から「かたつむり」とあだ名で呼ばれている引きこもり侍。あるとき、藩主の松平直矩(なおのり)(及川光博)は、幕府から国替え(引っ越し)を言い渡される。行先は遠く離れた豊後(大分県)の日田。すべての藩士とその家族全員で1万人の引っ越しという、参勤交代をはるかに上回る費用と労力が必要な一大事業。これを成し遂げるには、引っ越し奉行の手腕にかかっている。お国最大のピンチに、いつも本ばかり読んでいるのだから引っ越しの知識があるだろうと、春之介に白羽の矢が立つことに。国替えの減封による人減らし。無理難題とも言える大役に怖気づく春之介だったが、幼馴染で武芸の達人・鷹村源右衛門(高橋一生)の説得もあり、嫌々引き受ける羽目になる。しかし、引っ越しの経験がない春之介は、どこから手をつけて良いか見当がつかない。そこで、前任の引っ越し奉行の娘である於蘭(高畑充希)に助けを借りることに。こうして源右衛門たち仲間の協力や於蘭の厳しい引っ越し指南に助けられて引っ越しの準備が始まった!果たして春之介はこの一世一代のプロジェクトを知恵と工夫で無事に成し遂げ、国を救うことができるのだろうか?!

引きこもりの武士が国替えを取り仕切る。商人からお金を借り、リストラを断行。誠実さが人に無理を納得させる。主演の星野源の雰囲気にぴったり。
話が進むにつれ、自信がついて堂々としていく様を自然に演じた。ラストは別人のよう。
幼馴染で武芸の達人・鷹村源右衛門を高橋一生。豪放磊落な感じが意外にあう。時代劇らしい見せ場で大槍を振り回してコミカルに活躍する。
ミッチー殿がかわいい色気を振りまく。国替えの原因も実はそこにある?
優秀なサポート役に濱田岳。連続ドラマ「インハンド」を思い出す。引っ越しは歌で人の心を1つにすることが大事だとか。野村萬斎監修の踊りをしながら体を鍛えるのだが、日の出とともに起き出しての竿に笑う(堀)


国替えの命令はお上の胸一つ。理不尽でも従わねばならず、その苦労(主に金銭面)たるや…上の圧力は下へとおりていき、世過ぎ身過ぎの下手なものがしょいこむことになる。春之介にみな押し付ける上役たちときたら、後ろから蹴飛ばしたくなるほど。「すまじきものは宮仕え」の見本のようだが、春之介がこの難所を様々な人の手助けを得て乗り切るくだりが見どころ。引っ越し荷物を減らすシーンに、モノ増えるがままの我家が頭に浮かぶ。信義を重んじた人々の再会場面に泣けました。(白)

2019年/日本/カラー/120分
配給:松竹
ⓒ2019「引っ越し大名!」製作委員会
公式サイト:http://hikkoshi-movie.jp/
★2019年8月30日(金)全国公開
posted by ほりきみき at 01:43| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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