2022年05月29日
極主夫道 ザ・シネマ
監督:瑠東東一郎
原作:おおのこうすけ「極主夫道」(新潮社バンチコミックス刊)
脚本:宇田学
音楽:瀬川英史
出演:玉木宏、川口春奈、志尊淳、古川雄大、玉城ティナ、MEGUMI、安井順平、田中道子、白鳥玉季、水橋研二、本多力、くっきー!(野性爆弾)、中川大輔、片岡久道、新川優愛、渡辺邦斗、猪塚健太、藤田朋子
かつて“不死身の龍”と恐れられた伝説の極道・黒田龍 (玉木宏)は美久(川口春奈)との結婚を機に足を洗い、最強の専業主夫として血のつながらない娘・向日葵(白鳥玉季)と3人で穏やかに暮らしていた。
そんなある日、街に近藤(吉田鋼太郎)率いる極悪地上げ屋が現れる。彼らが狙うのは、白石(安達祐実)が園長を務める「かりゅう保育園」の土地。近藤の手下による執拗な嫌がらせは続き、龍は元舎弟の雅(志尊淳)と用心棒を買って出るが、近藤たちの行動はエスカレートしていく。
やがて元武闘派ヤクザで現在はクレープ屋の虎二郎(滝藤賢一)、その妹で元レディース総長の虎春(松本まりか)も龍の仲間に加わるが、龍の家の前に男の子が捨てられていたことで”隠し子騒動”が持ち上がったり、龍の男気に虎春が惚れたことで美久との間に龍を巡る恋愛バトルが勃発するなど、問題が次々に出現!
龍は抗争を終わらせるため、すべてにケリをつけるために“史上最大の夏祭り”を開幕する!
玉木宏に初めてときめいたのは2006年にフジテレビ月9で放送された「のだめカンタービレ」でした。知的で繊細な千秋先輩にすっかりはまってしまったのがついこの間のことのよう。それが本作では“不死身の龍”と恐れられた伝説の極道ということで、強面バリバリ。そんな玉木宏が受け入れられるのか、実は心配しながら見たのですが、全くの杞憂でした。いつの間にこんなに筋肉隆々になっていたのでしょうか。刺青を披露したときに刺青よりもその肉体に目が釘付け。しかもアクションシーンはキレッキレでため息モノ。そんな見かけにもかかわらず、愛する家族のために日夜奮闘する姿はかなりコミカル。千秋先輩にはない魅力満載のキャラクターです。ドラマ版を受けての映画化ですが、ドラマ未見でも問題ありません。玉木宏だけでなく、本作のキャラクターはみな、かなりぶっ飛んだところがありますが、俳優のみなさんが振り切った演技を見せてくれるので最後まで笑いが絶えません。撮影現場も絶対に楽しかったはず!日頃のストレス発散にぴったりの作品です。(堀)
人気コミック原作、連続ドラマ、映画と進んできた「極主夫道」、暗~くなりがちだったこの頃、わははと笑って楽しんで観ました。冷徹な切れ者役が似合っていた玉木さんですが、この作品では男前な元極道、家事に命がけな主夫として手際の良さを見せてくれます。振り切ったコメディ演技でさえどこまでも二枚目なのは、あの声もプラスになっています。ほかの誰とも違いますよね。
2004年の主演作『雨鱒の川』(磯村一路監督)の試写で監督、綾瀬はるかさんと並んだ玉木さんはまだ24歳の美青年でした。今や妻子もありすっかり貫禄が出ましたが、スリムな体型はそのまま。厄年ゆえいろいろ気をつけながらますますのご活躍を。しっかり者の向日葵を演じたもう一人のたまき=白鳥玉季さんもヘンな大人たちばかりの中で、楽しそうです。どんな女優さんに育つのか先が楽しみ。(白)
『雨鱒の川』(2004)磯村一路監督インタビューと舞台挨拶記事はこちら
2022年/117分/G/日本
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
© 2022「極主夫道 ザ・シネマ」製作委員会
公式サイト:https://www.gokushufudo-movie.jp/
★2022年6月3日(金)公開
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