監督:深川栄洋
原作:中山七里「ドクター・デスの遺産」(角川文庫/KADOKAWA刊)
出演:綾野剛 北川景子 岡田健史 前野朋哉 青山美郷 石黒 賢
「苦しむことなく殺してさしあげます。」ある闇サイトで依頼を受け、人を安楽死させる連続殺人犯ドクター・デス。その人物の存在が明らかになったのは、「お父さんが殺された。」という少年からの通報がきっかけだった。警視庁捜査一課のNo.1コンビ犬養(綾野剛)と高千穂(北川景子)は、さっそく捜査を開始。すると似たような事件が次々と浮上する。捜査チームのリーダー麻生(石黒賢)、新米刑事の沢田(岡田健史)、室岡(前野朋哉)、青木(青山美郷)と共に事件の解明を急ぐが、被害者遺族たちの証言は、どれも犯人を擁護するものばかりだった。ドクター・デスは本当に猟奇殺人犯なのか?それとも救いの神なのか?そして、驚愕の事実と更なる悲劇が犬養と高千穂に降りかかる。
原作は中山七里原作による刑事犬養隼人シリーズの「ドクター・デスの遺産」です。“ドクター・デス”と呼ばれ、130人もの患者を安楽死させた実在のアメリカの医師ジャック・ケヴォーキアンをモデルに描かれるクライム・サスペンス。安楽死を手口にする連続殺人犯に挑む刑事役で綾野剛と北川景子がバディを組みます。2人は「パンク侍、斬られて候」に次いで2度目の共演。「神様のカルテ」「サグラダリセット」などを手がけてきた深川栄洋監督がメガホンをとりました。
作品を見ていると「安楽死も1つの選択なのかもしれない」という思いが頭をもたげてきます。「映画で安楽死を肯定してしまうのってヤバくない?」とハラハラしていると中盤から流れがぐぐっと変わり、辛くても生きることを肯定するようになります。
犯人は最初、誰が演じているのかわからないくらい、普段と違った風貌でびっくり。綾野剛との精神的な一騎打ちはさすがのひとことでした。(堀)
2020年/120分/G/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
© 2020「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/doctordeathmovie/
★2020年11月13日(金)より全国公開
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