2020年10月18日

ストレイ・ドッグ(原題:DESTROYER) 

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監督:カリン・クサマ 
脚本:フィル・ヘイ&マット・マンフレディ 
撮影:ジュリー・カークウッド 
音楽:セオドア・シャピロ
出演:ニコール・キッドマン、トビー・ケベル、タチアナ・マズラニー、セバスチャン・スタン

LA市警の女性刑事エリン・ベル。若き日の美しさはすでに遠い過去のものとなり、今は酒に溺れ、同僚や別れた夫、16才の娘からも疎まれる孤独な人生を送っている。ある日、エリンの元に差出人不明の封筒が届く。17年前、FBI捜査官クリスとともに砂漠地帯に巣食う犯罪組織への潜入捜査を命じられたエリンは、そこで取り返しのつかない過ちを犯し、捜査は失敗。その罪悪感が今なお彼女の心を蝕み続けていた―。封筒の中身は紫色に染まった1枚のドル紙幣。それは行方をくらました事件の主犯からの挑戦状だった。過去に決着をつけるため、犯人を追う野良犬(ストレイ・ドッグ)と化したエリンは、灼熱の荒野へと車を走らせるが―。

特殊メイクを施したニコール・キッドマンにとにかく驚く。こんなにすさんだ汚れ役は初めてではないだろうか。1967年生まれのニコール・キッドマンは53歳。しかし、劇中では17年前に20代の役なので、どう高くみても40代のはず。実年齢よりも若い役を老けた感じに見せる特殊メイクで演じるとは! エリンのやさぐれ感が全身から陽炎のように立ち上っていた。一方で20代のときを本人が(すっぴんで?)演じている。しかし違和感がない。ニコール・キッドマン、恐るべし!
ストーリーは時間軸を自由自在に動かして展開する。ロサンゼルスの街がスクリーンから強烈に主張し、じりじりと照りつくような太陽に見ているこちらまで意識が朦朧となっていった先にあっと驚く結末が用意されていた。「ちょっと待って、もう一回見せて」と思わず、声をあげてしまうかもしれない。(堀)


2018年/アメリカ/英語/カラー/スコープサイズ/5.1ch/121分
配給:キノフィルムズ
(C) キノフィルムズ
公式サイト:https://www.destroyer.jp/
★2020年10月23日(金) TOHOシネマズ シャンテ他全国順次ロードショー
posted by ほりきみき at 01:43| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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