2020年05月15日
ケヴィン・オークイン:美の哲学 (原題:Larger Than Life: The Kevyn Aucoin Story)
監督:ティファニー・バルトーク
字幕翻訳:額賀深雪
出演:ケイト・モス、リンダ・エヴァンジェリスタ、ナオミ・キャンベル、シェール、イザベラ・ロッセリーニ、ブルック・シールズほか
1980~90年代のあらゆるスーパーモデルやセレブたちを虜にした早世の天才メイクアップ・アーティスト、ケヴィン・オークイン。資生堂のブランドINOUIの全盛期のクリエイターとして活躍したことでも知られる。
幼い頃から絵を描くことと化粧をすることで自己表現をしていたケヴィンはルイジアナ州ラファイエットの小さな町からニューヨークにやってきて、どんな人にも「自分はうつくしい」と思わせるメイク哲学で、あっというまにトップに躍り出る。
細眉、リップライナーを流行らせ、光と影を駆使して立体感を出す「コントゥアリング」を広めた。しかし人気絶頂の2002年、ケヴィンは突然の死を遂げる。
ケヴィンに何があったのか。家族、かつての恋人、友人らのインタビューや、過去の映像からケヴィンの人生を浮かび上がらせていく。
ケヴィン・オークインが何者かも知らずに見始めましたが、日本にも実は大きな影響を与えていたメイクアップ・アーティストでした。
見かけは人なつっこい男の子で、誰の心の中にもすっと入り込んだのでしょう、次から次へと友人や関係者が出てきて、彼について語ります。
しかし、内面は複雑だったよう。養子であること、ゲイということ。この2つが重荷だったのか、メイクの世界では天才と呼ばれていたにも関わらず、彼の自己肯定感は低く、結果として他人を信じ切れないことが後から分かってきます。天才も人の子なのね、と思うとぐっと親近感が湧いてきました。
彼にメイクをしてもらったらどんな顔になっていたかしら?と無理は承知で思いをはせてしまいます。(堀)
2017年/アメリカ/102分
配給:アップリンク
公式サイト:https://www.uplink.co.jp/aucoin/
配信期間:5月15日(金)〜6月11日(木)/価格:1900円(税込み)/視聴期間:2日間
★オンライン配信にて緊急公開中
2020年アップリンク渋谷、吉祥寺ほか全国劇場にて公開予定
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