2026年03月01日

ホールディング・リアット 原題:Holding Liat

holding liat.png
(C)Meridian Hill Pictures

監督:ブランドン・クレーマー 
プロデューサー:ランス・クレーマー 、ダーレン・アロノフスキー他
編集:ジェフ・ギルバート
撮影監督:ヨニ・ブルック 
音楽:ジョーダン・ダイクストラ
制作:プロトゾア・ピクチャーズ、メリディアン・ヒル・ピクチャーズ
登場人物:リアット・ベイニン・アツィリ、イェフダ・ベイニン、ジョエル・ベイニン他

第75回ベルリン国際映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞受賞
第98回アカデミー賞®ショートリスト選出作品
ダーレン・アロノフスキープロデュース


ハマスに人質として拐われた娘を救い出す…
分断を超え奔走する家族を描くドキュメンタリー


2023年10月7日の朝、ガザ地区との境界から2km足らずの場所にあるイスラエル南西部のキブツ(農業共同体)、ニールオズがガザから侵入したハマスの武装勢力に襲撃される。住民およそ400人のうち、4分の1が殺害されるか人質となるという壊滅的な被害を受け、リアット・ベイニン・アツィリと夫アヴィヴもガザへと連れ去られる。父イェフダら家族は、2人を救うため必死の行動を開始する。リアットがアメリカ国籍を持つことから、イェフダは人質解放を求め、バイデン政権に働きかける代表団の一員として訪米する。しかしそこで、人質家族の存在が、イスラエル政府による戦争継続の「理由」として利用されている現実を知り、愕然とする。

ネタニヤフ政権に批判的なイェフダは、首相は自身の投獄を免れるために戦争を長引かせていると非難する。一方、批判よりも救出を優先すべきだと反発する家族や関係者も。しかしイェフダの兄で中東史の教授、ジョエル・ベイニンの視点は一線を画す。かつてイスラエルに移住したジョエルは、暮らしたキブツがパレスチナ人の村の上に建てられたことを知り、アメリカへ戻った人物だ。彼は、10月7日以前からの構造的問題に目を向ける必要性を訴える。愛する家族の安全な帰還を切望する切実な視点を軸に、政治、歴史、分断された価値観が交錯する本作は、イスラエル・パレスチナ問題に多層的な視座をもたらすドキュメンタリーとして話題を呼んでいる。

2023年10月7日に、ハマスによってイスラエルの人たちが殺害されたり、人質に取られたりしたことを契機に、イスラエルの容赦ないガザ攻撃が続いています。
イスラエルのユダヤ人は、人質を取ったハマスを責めても、ガザの人たちがこれまでにも長い間、イスラエルの爆撃被害にあっていることには、なかなか同情することもないように思います。そんな中、本作は、人質に取られた夫婦の親戚である映像作家が、パレスチナの人々にも思いを寄せていることに救いを感じました。
まさに、下記のペトラ・コスタ(第75回ベルリン国際映画祭ドキュメンタリー部門審査委員長)」の言葉が、それを言い表しています。

「『ホールディング・リアット』は復讐ではなく人間性への道を示す。フェンスの向こうを見据え、隣人を殺すのではなく慈しむよう私たちに問いかける作品だ。」

憎しみの連鎖では、平和共存は決して実現しません。
お互いを思いやる社会の実現を願うばかりですが、世界では残念ながら戦争が絶えません。
ネタニヤフ、そして彼を後押しするトランプ・・・  悲しい現実です。(咲)



■クレーマー監督来日 登壇日程(イメージフォーラム)
3月7日(土)14:40- 上映後40分
登壇:クレーマー監督 x ダニー・ネフセタイ(イスラエル出身 平和活動家)

3月8日(日)14:40- 上映後20分
登壇:クレーマー監督

詳細は、こちらで! https://unitedpeople.jp/liat/archives/15507

2025年/アメリカ/97分/ドキュメンタリー 
配給:ユナイテッドピープル
公式サイト:https://unitedpeople.jp/liat
★2026年3月7日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー




posted by sakiko at 20:02| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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