2026年02月27日

『めぐる』『エイン』2本同時公開

ein pos.jpg

©合同会社CHAMP ASIA
 『めぐる』
監督:ティンダン
脚本:山﨑佐保子(『おじいちゃん、死んじゃったって。』『愛に乱暴』)
撮影:山本周平
照明:鳥内宏二 
編集:辻田恵美
出演:生越千晴、小野花梨、小出水賢一郎、小野孝弘、泊帝、ししくら暁子、姫愛奈ラレイナ

入社試験の面接の日、よく眠れなかっためぐみは遅刻しそうになって駅へと走る。めぐみがいつもうなされる悪夢は、妹の奈緒が教室でいじめられ、駅のホームから足を踏み出そうとするものだ。何か伝えたかったらしい奈緒の言葉を、忙しいめぐみは受け取ってやれず今も自分を責めている。途中で人にぶつかりながらも、発車間際の電車に駆け込むことができた。電車はわずかに遅れ、そのことが他の人々に影響していく。
危篤の母親のもとに駆け付けた圭一は、臨終に間に合わなかった。その息子のめぐるは家庭崩壊の様を見つつ、自堕落な生活を送っている。声をかけてきた女子高生とファストフードに行くことになった。

ono.jpg

自分が関わった小さなできごとが、見知らぬ人の未来を変えてしまう、という作品。めぐみとめぐるは出会っていないけれど、実は細~い関わりがあります。コロナ禍や監督の拘束もあって、公開が遅れていました。映画祭に出品していたデータが幸い残っていて、今回2本同時公開につながりました。映画やドラマへの出演が続く小野花梨さんが女子高生役で出演しています。
人は生きていくうえで様々な選択をしますが、見知らぬ人とも影響しあっています。波及していくことで事故に遭遇したり、間一髪で避けられたりします。人との出逢いもそうかもしれません。ご縁あってテインダン監督に取材していますので、あと少しお待ちください。(白)


2020年/日本/カラー/アメリカンビスタ30分
制作/配給:©合同会社CHAMP ASIA
配給協力:NEGA

『エイン』
監督・脚本:ティンダン
出演:フォン・テェッキン・ウィン、ピイ・ピョオ・パイン、タ・タン・モウエ、スウィ・スウィ・ウィン、光石研(特別出演)

家族でミャンマーから日本に移住して1年になるアウンメイン、日本語はなんとか使えるようになったが、中学校のクラスや部活ではまだ溶け込めずにいる。家では、体調が悪いのに上司に休みたいと言えない父親、近所の主婦が持ってくる古着に笑顔でお礼を言う母親に苛立ち、ミャンマーが恋しくなる。周囲から見下されているように感じて、学校でトラブルを起こしてしまった。父親と衝突した挙句、早朝に家を飛び出すと、無邪気な弟のウィンタウンが後をついてきた。二人が電車に乗って目指したところは…。

2光石研、フォン・テェッキン・ウィン、ピイ・ピョオ・パイン_道.png

最近は観光客ばかりでなく、外国から来日して働く人たちがずいぶんと多いなと感じます。コンビニや飲食店ではカタカナ名前の方ばかり。人手不足の業界ではどんなにか助かることでしょう。
この作品はミャンマー出身のティンダン監督が、自分の体験を元にした卒業制作。20年も前の製作なので、現在よりもっと外国の方が珍しかったはず。ちょうど悩み多い年ごろのアウンメインが、アイデンティティや自分の居場所さがしに揺れるさまを描いています。弟のウィンタウンが無邪気で可愛くて、お兄ちゃんもむげにはできません。家出していろいろな人に出会い、アウンメインも自分の「傾向と対策」を手に入れました。作中で頬に塗っている白いものは木の粉から作られた「タナカ」という化粧品です。日焼け止めや化粧下地に使います。ひんやりして気持ちがいいそうです。(白)


2006年/日本/カラー/スタンダード/45分
©日本映画大学

本作は、日本映画学校(現・日本映画大学)の卒業制作作品で、コダック ワールドワイド スチューデント プログラムというコダック株式会社の製作支援活動によってサポートされた。アジアフォーカス・福岡映画祭及び伊参スタジオ映画祭に正式出品され、出演した光石研が2025年の「アナザースカイ」で取り上げた。

https://meguruein.com/
★2025年3月6日(金)よりアップリンク吉祥寺、テアトル梅田、アップリンク京都ほかにて全国順次公開

posted by shiraishi at 11:33| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください