2026年02月26日

木挽町のあだ討ち

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監督:脚本:源孝志
原作:永井紗耶子
撮影:朝倉義人
音楽:阿部海太郎
主題歌:椎名林檎
出演:(加瀬総一郎)、長尾謙杜(伊納菊之助)、瀬戸康史(一八)、滝藤賢一(相良与三郎)、山口馬木也(伊納清左衛門)、愛希れいか(お三津)、イモトアヤコ(お与根)、野村周平(遠山安房守)、高橋和也(吉澤ほたる)、正名僕蔵(久蔵)、石橋蓮司(滝川主馬)、沢口靖子(伊納たえ)、北村一輝(作兵衛)、渡辺謙(篠田金治)

文化七年一月十六日、江戸の芝居町 木挽町の芝居小屋「森田座」では『仮名手本忠臣蔵』の千穐楽を迎えていた。大入り満員の客が舞台の興奮冷めやらぬ顔で外へ出ると、すぐそばで本物の仇討ちが始まっていた。雪の舞う中、若い剣士が父の仇を討ったのだ。美濃遠山藩藩士、伊納菊之助が父清左衛門を殺めて逃亡していた作兵衛の首を打ち取った事件は「木挽町の仇討ち」として語り草となった。
一年半後、菊之助の縁者という加瀬総一郎が森田座を訪れ、仇討ちの詳細が知りたいと言う。彼は森田座の一人ひとりに話を聞き歩く。

冒頭は若き美剣士の菊之助といかにも悪人顔の作兵衛の大立ち回りで幕を開けます。ここのシーンが目に焼き付くような美しさ、衣装の早変わりもありライトも当たって、芝居の続きを見ているようです。
大団円を迎えた一年半後、ふらりとやってきた総一郎があたかも名探偵のように事件を繙いていく構造となっています。次第に明らかになっていく事件の顛末に観客もひきつけられ、画面を注視しながら記憶も辿ることになります。やがて驚きの真相が…。
初々しい剣士の菊之助の周りを固めるのは、世の中の表も裏も知り尽くした人々、キャストが書ききれません。重要なカギを握る座付きの戯作者・篠田金治を渡辺謙さんが演じ、さすがの貫禄です。柄本佑さんが醸し出す総一郎の佇まい、顔も情も濃い作兵衛の北村一輝さん、出番が少ないながら凛として美しい母沢口靖子さんらの競演をお楽しみください。
もう一つの大事な要素、時代背景です。猥雑で活気のある江戸、数々の人生が垣間見られる芝居小屋、彩る衣装や美術にご注目。武士の世界の窮屈さ、隠された陰謀まで盛り込んだ極上ミステリーでした。脚本も手掛け大人数をまとめ上げた源監督の采配・手腕に拍手。(白)


2026年/日本/カラー/120分
配給:東映
(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会
https://kobikicho-movie.jp/
★2026年2月27日(金)全国ロードショー

posted by shiraishi at 11:50| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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