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監督:ホー・チョクティン(何爵天)
出演:ヨン・ワイロン(楊偉倫)、マク・プイトン(麦沛東)、ルイーザ・ソウ(蘇玉華)、グロリア・イップ(葉蘊儀)他
第46回 香港国際映画祭 最優秀男優賞
香港電影金像奨(香港アカデミー賞)新人監督賞・編集賞受賞 他13部門ノミネート
香港R-18 歴代興収No.1
香港で実際に起きた<両親殺害バラバラ事件>。
裁判は2015年に結審し、すでに犯人は服役中。
しかし、その判決で正しかったのか?
なおも蠢く、謎。
あなたも、この裁判の“陪審員”となる。
ヘンリー・チョンは、ある企業の面接待ちをしている時に知り合ったアンガス・トンと共謀し、両親を殺害、遺体を切断。二人の犯行は決定的と思われたが、アンガスは遺体処理を手伝っただけと殺人を否認し、全てが揺らぎ始める。弁護人と検察官の攻防。陪審員たちの揺れ惑う倫理と感情。
真実も。正義も。グルグルぐるぐる。迷宮の中に入り込む……そして判決の時がやってくる。
ヘンリー・チョンが両親にわだかまりのあったことが、その生い立ちや、優秀な兄と違って、留学も中退で帰国し、両親が買ってくれた不動産も兄に権利を移されたことなどが丁寧に語られます。ポルノ映画やヒトラーに興味があったことなど、ヘンリーの人物像も示されます。一方、アンガスについては、知能が低いらしいことが描かれているのですが、裁判で、「殺害を認めたのは、刑事の取り調べが暴力的だったから。41時間、眠ることを許されず、ただ眠りたかったから」と殺人否認。そこから、大きく裁判が動きます。
さて、陪審員たちはどう判断をくだすのか?と、その行方を見守りました。
本作では、その内容にも惹かれましたが、興味深かったのは、法廷弁護士の身に着けている黒いガウンやウィッグ(かつら)でした。
1997年の返還後も、「一国二制度」の原則の下で、イギリスで生まれた法体系であるコモン・ロー制度が、香港において引き続き適用されていることが目でみてわかるものでした。
ただ、原則としてイギリスの伝統を継承していても、すべてが英国と同一というわけではなく、香港独自の運用や変化も見られるとのこと。
また、裁判が始まった時に、裁判長が、「この裁判は陪審制で、広東語で行われる」と宣言したことにも、英語でも中国語でもなく、広東語なのだと、香港ならではの法廷であることも知ることができました。(咲)
2022年/香港/シネスコ/5.1ch/カラー/広東語/138分
字幕翻訳:小栗宏太、山田愛玲 字幕監修:磯尚太郎
配給:ムヴィオラ、活弁シネマ倶楽部 提供:レヴィプラス
公式サイト:https://moviola.jp/seigikairou/
★2026年2月27日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町他全国順次公開


