監督:佐藤智也
脚本:佐藤智也、山本裕里子
出演:倉島颯良、みやべほの、紀那きりこ、宮澤寿、程波、阿部力、涼井菜生、和田光沙
1 日本のある地方都市で、ゾンビ化現象が始まった。不登校で自室に引きこもっていた早希がその騒ぎに気付いたとき、家族はゾンビになっていた。住んでいたマンションも隔離地域に指定され、そこから出られない。早希は家族を見守りながら住み続ける。
2 日本の無人宇宙探査機が、採取した医師や砂から古代のウイルスが発見された。研究員の聖佳は育児休業を取っているうちに、すっかり出遅れてしまったことを後悔する。夫と気持ちのすれ違いで気持ちが収まらない。
3 ゾンビ対応の遅い日本にアメリカが管理に協力、中国からは研究機関から調査員がやってくる。生物学の斉教授は、人類の進化にゾンビが関わっていると考える。死んでいるはずのゾンビの中に成長していく少年がいた。
4 早希は家族を弔おうと、隔離地域に向かった。同じように侵入しようとしている少女愛生(あい)に出会う。愛生は自殺願望がありゾンビになりたいという。早希は愛生を待たせて、ゾンビが集められている斉教授の研究室を訪れる。
2022年公開の短編映画『DEAD OR ZOMBIE ゾンビが発生しようとも、ボクたちは自己評価を変えない』に前日譚・後日譚を加えて、1本の長編映画になりました。短編は未見でしたが、ゾンビ映画はわりと観るので今度の設定はどうかなと拝見しました。
ひきこもりの早希が、ゾンビと自分をイラストに描いていて、これが可愛い。ゾンビにも個人差があり、みんながみんな狂暴ではありません。コロナ蔓延に世界中がピリピリしていたのに比べ、動きの遅いゾンビからは逃げやすいので、それほど厳しいサバイバルではないんです。早希の家族も次々とゾンビ化しますが、まだ人間の娘をほかのゾンビから守ろうとしてこれが泣かせます。
アメリカと中国から来日している研究員のゾンビへの対応も様々で、やりとりに笑えたりします。ゾンビのメイクや衣装も見どころですが、演じている俳優さんたち、きっと楽しんだに違いありません。
4つのエピソードの章を観て、ポスターの「ゾンビもそんなに悪くないよ」にちょっと共感してしまいました。早希や愛生をはじめ、この世界は生きにくいと感じている人たちに別の道があるかも、探せるといいね、見つかりますようにと思いました。(白)
2025年/日本/カラー/128分
配給:ムービー・アクト・プロジェクト
(C)MAREHITO PRODUCTION
★2026年2月21日(土)より新宿K’sシネマにて公開
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