2026年02月08日

私たちの一日  原題:우리의 하루  英題:In Our Day

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脚本・監督・製作・撮影・編集・音楽:ホン・サンス
出演:キム・ミニ、キ・ジュボン、ソン・ソンミ、パク・ミソ、ハ・ソングク、キム・スンユン

ホン・サンス監督デビュー30周年記念「月刊ホン・サンス」 第4弾


第76回カンヌ国際映画祭監督週間クロージング作品

ホン・サンス監督30作目
キム・ミニ×キ・ジュボンが綴る、交わりそうで交わらない一日


かつて俳優として活動していたサンウォン(キム・ミニ)は、靴デザイナーの先輩ジョンス(ソン・ソンミ)の家に居候中。そこにサンウォンのいとこのジス(パク・ミソ)が訪ねてくる。俳優を目指しているジスは、サンウォンの助言が欲しいと言う。
小さなアパートの一室で、詩人ホン・ウィジュ(キ・ジュボン)は一人暮らしをしている。今、ウィジュの詩は若者たちに人気を集めていて、大学で映画作りを学ぶギジュ(キム・スンユン)は、彼の日常を撮影しドキュメンタリー映画を作ろうとしている。詩人は、ラーメンをつくり、コチジャンを入れて美味しそうに食べる。焼酎があればいいのにと語る彼は、医者から酒もタバコも禁止されている。ギジュがノンアルコールビールを買ってくる。そこに青年ジェウォン(ハ・ソングク)が訪ねてくる。俳優志望で、敬愛するウィジュに話を聞きたいと言う・・・

サンウォンとウィジュ、二人が別々の場所で過ごす朝から夜までの時間が交互に映し出されます。切り替わるごとに、例えば、「失われないものについて考える」といった小見出しが提示されます。年齢も背景も違う二人を取り巻く一日。いずれも俳優志望の若者が訪ねてきて、「なぜ俳優になりたい?」「なぜ詩人に会いにきた?」「なぜあなたは詩人に?」と会話が続きます。明確な答えが出ないまま、のらりくらりと会話が続くのが、いかにもホン・サンス流?
詩人がラーメンにたっぷりコチジャンを入れて食べたと思うと、サンウォンがラーメンを作って出すと、「コチジャンある?」というジス。「そんな食べ方する人、いない」とサンウォンが言って、さっきいたじゃないかと笑わせてくれます。
まさに交わりそうで、交わらないふたつの物語。人の日常は、それぞれだけど、行動や考えることは案外似ているのかもと思わせてくれる一作。(咲)


2023年/韓国/韓国語/84分/カラー/16:9/ステレオ 
字幕:大塚毅彦 
配給:ミモザフィルムズ
公式サイト:https://mimosafilms.com/gekkan-hongsangsoo/
★2026年2月14日(土)より、ユーロスペースほかにて全国順次公開


★別冊ホン・サンス 『川沿いのホテル』英題:Hotel By The River
出演:キ・ジュボン、キム・ミニ

冬の漢江沿いの静かなホテル。疎遠の息子たちを呼び出す老詩人ヨンファンと、別室に滞在する失恋して傷心の女性サンヒ。ヨンファンは彼女を気に入ってその後を追うがー。

第68回ロカルノ国際映画祭最優秀男優賞(キ・ジュボン)受賞

2018年/96分/モノクロ
協力:JAIHO
2/14(土)~2/20(金)
posted by sakiko at 04:54| Comment(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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