2025年12月08日

プラハの春(原題:Vlny/英題:Waves)

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監督・脚本:イジー・マードル
出演:ヴォイテク・ヴォドホツキー、スタニスラフ・マイエル、タチアナ・パウホーフォヴァー、オンドレイ・ストゥプカ

ソ連の支配下にあったチェコスロバキア。中央通信局で働くトマーシュの両親はすでに亡くなり、弟のパーヤと二人き暮らしだ。まだ高校生のパーヤが学生運動に参加しているのが心配でたまらない。国営ラジオ局の国際報道部は、部長ミラン・ヴァイナーの下、政府の検閲に抵抗し自由な報道を目指して政府からの風当りが強い。トマーシュは上司命令で、報道部で働くことになった。学生運動に参加している弟を見逃すのと引き換えに、報道部とヴァイナーを監視して国家保安部〈StB〉に協力させるためだった。弟の安全のため引き受けざるを得なかったが、ヴァイナーや局員たちの真摯な姿を間近で目にして良心の呵責にさいなまれる。やがて、“プラハの春”が訪れ、国民が歓喜する中、トマーシュは中央通信局に呼び出され、このとおりに報道するようにと文書を渡される。

1968年に検閲が撤廃され言論の自由が認められた期間がありました。「プラハの春」です。これはそれまでに真実の報道と自由を求めて戦った、ラジオ局の人々の史実に基づいたストーリー。
当時は米ソ冷戦中で核開発競争が行われ、NATO(北大西洋条約機構)に対抗してWPO(ワルシャワ条約機構)が締結されました。東ヨーロッパの社会主義国の軍事同盟で、本部はモスクワ。チェコスロバキアの民主化を阻止するべく、8月20日WPO軍を率いてソ連が侵攻し、短い「プラハの春」は終わりました。1党独裁共産主義体制は1989年11月まで続きます。1993年、チェコ共和国、スロバキア共和国に平和に分離しました。
この映画で描かれていることは、まだ生々しく記憶に残っているのでしょう。いつのまにか逆行したりしないよう、すぐに気づけるように見ておかなければと思わせる作品でした。チェコの年間動員数、興行成績はNO.1 チェコ&スロバキアの映画賞で16冠を得ています。(白)


2024年/チェコ、スロバキア/チェコ語/カラー/131分/シネスコサイズ/PG-12
配給:アット エンタテインメント
© Dawson films, Wandal production, Český rozhlas, Česká televize, RTVS - Rozhlas a televizia Slovenska, Barrandov Studio, innogy
https://pragueradiomovie.com/
★2025年12月12日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開
posted by shiraishi at 02:17| Comment(0) | チェコ、スロバキア合作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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