2025年11月21日
道草キッチン
監督:白羽弥仁
出演:中江有里、金井浩人、村上穂乃佳、本間淳志、ファム・ティ・フォン・タオ、荒木知佳、芝博文、仁科貴、大塚まさじ、今陽子
都会で母から譲り受けた小さな喫茶店を営む桂木立(りつ)。再開発で立ち退くことになり、店を閉める日、立はめまいがして倒れ、救急車を呼ぶ。50歳を迎え、一人暮らしの立は、将来に一抹の不安を覚える。そんな折、徳島県の吉野川市から突然、相続物件があるとの通知が届く。疎遠になっていた母の兄はすでに亡く、その妻が亡くなり、唯一の親族である立が相続人だという。
吉野川市を訪れ、築100年の古民家の中に入ると、台所にはベトナムの調味料があった。伯父の妻は、ベトナムから来た難民で、家族に結婚を反対され、絶縁状態だったことを知る。吉野川には、ベトナム難民が多く暮らしていて、伯父の妻はベトナム料理屋を営んでいたという。立は彼女が遺したベトナム語のレシピを日本語に訳してもらう。立は、この地でベトナム料理レストランを開く決意をして、お披露目に伯母のレシピで作った料理を皆に振る舞う・・・
美味しそうなベトナム料理が並べられて、観ただけでもお腹一杯になりました。住み慣れた地を離れ、地方に移住するのは勇気のいることです。こんな風に、思わぬ縁で素敵に着地できればと羨ましくなりました。
難民としてやって来たベトナムの人たちが数多く定住しているのも、この地の人たちが温かく、自然にも恵まれているという居心地の良さがあるからなのだろうと思いました。
私もどこかに居場所を探しに行きたいなぁ~と思わせてくれる映画でした。(咲)
初めて叔父夫婦の存在を知り、遺された徳島の家を訪ねた立は、亡き叔母ミンがベトナム人だったと知ります。日本がインドシナ難民を受け入れ始めたのは1970年代後半から。難民条約に加入したのが1981年だそうで、40年余り前になります。まだ国際結婚が少なかった時代に、親族と絶縁し結婚した叔父、故郷を離れて異国で暮らすことを選んだ叔母。写真でしか登場しない二人ですが、遺された家と品々が立を引き留め、移住の後押しをしたようです。
お遍路さんが「ご縁があった」と言ったとおりに、立は出会いを重ねて地域に溶け込んでいきます。山があり、川があり、暖かい人々のつながりがあれば、ほかに何が要るでしょう?食べていけるだけの仕事と・・・贅沢を言えば海もほしいところですが。
舞台挨拶の取材に新宿K's cinemaに行きましたら、充実したプログラムとロケ地マップがありました。「HOSTEL OE」も焼き鳥屋さんも営業しています。(白)
2025年/日本/96分/キョウタス/DCP
配給:KYO+
公式サイト:https://michikusa-kitchen.com/
★2025年11月22日(土)~新宿K's cinemaほか全国順次公開
2025年11月7日(金)より徳島県内(シネマサンシャイン北島、イオンシネマ徳島)で先行公開
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください


