2025年10月24日

雨花蓮歌

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©Jengilpark

雨花蓮歌 読み方:「うくわれんが」
監督:朴正一 
脚本:高橋優作、朴正一 
音楽:Hitomi*(Jasmin Records) 
出演:山﨑悠稀、齊藤由衣、大藤喜美子、川合智、林光哲、目黒天音、竹内しのぶ

母親に女手ひとつで育てられた在日コリアンの大学生、春美。日本名を名乗り、韓国語は話せず、コリアン社会とは距離を置いて生きてきた。そんなある日、姉の麗子が日本人男性と付き合っていることを知る。在日二世の母や友人は、同じ境遇の人と結婚したほうがいいと、日本人との結婚には否定的だ。娘を思うからこその気持ちだが、次第に小さな衝突を起こすようになる・・・

姉の麗子は小学校を転校するのを機に、日本名を名乗るようになったのですが、おそらく在日ということでいじめられた記憶のある世代。一方、春美は、自分の出自を知らなくて、コリアンだと聞かされたとき、「やった~!」というあっけんからんな性格。麗子の恋人も在日に対して偏見がありません。 けれども母親は在日ということで、「汚い血」とののしられたことがあって、だからこそ、娘が日本人と結婚することを心配しているのです。母親の弟である叔父は、会社を経営していて、在日という理由で仕事が取れなかったことがあって日本の国籍を取っています。 ひと昔前の日本では、「朝鮮人」と蔑むことが多かったのも事実です。
この映画には、在日として育った朴正一監督自身の経験や思いも込められています。お互い、違いを敬いながら共生することを考えさせてくれる一作。(咲)


SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024 国内コンペティション長編部門 観客賞

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 朴正一監督インタビュー
https://www.skipcity-dcf.jp/2024/news/news/24071102.html

2024年/日本/79分/2ch/カラー
配給・宣伝:ミカタ・エンタテインメント
公式サイト: https://mikata-ent.com/movie/2091/
★2025年10月25日(土)よりK'scinemaほか全国公開




posted by sakiko at 10:45| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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