2025年10月05日
見はらし世代 英題: Brand New Landscape
監督・脚本:団塚唯我
出演:黒崎煌代、遠藤 憲一、井川遥、木竜麻生、菊池亜希子、中村蒼、中山慎悟、吉岡睦雄、蘇鈺淳、服部樹咲、石田莉子、荒生凛太郎
2025年、再開発が進む東京・渋谷。胡蝶蘭の配送運転手として働く青年、蓮は、ある日、配達中に父と数年ぶりに再会する。姉・恵美にそのことを話すが、恵美は一見すると我関せずといった様子で黙々と自分の結婚の準備を進めている。母を失って以来、姉弟と父は疎遠になっていたのだ。悶々と日々を過ごしていた蓮だったが、彼はもう一度家族の距離を測り直そうとする。変わりゆく街並みを見つめながら、家族にとって、最後の一夜が始まる・・・
冒頭、海辺の家に着いた4人家族。着いたばかりなのに、電話を受けた父親は、コンペの最終審査に残ったので、すぐにでも東京に帰らないといけないと伝えます。3日間は家族優先と約束していたのにと不満げな母親。場面は一転、10年半後。胡蝶蘭を届けにいった先で、久しぶりに父親と遭遇する青年。一緒に暮らす姉は、結婚するため荷物の運び出しに忙しい。姉に父に会ったことを伝えますが、姉は父に結婚することも報告していないといいます。 10年半前のあの海辺の家以降、この家族には何があったのか?
大きく映し出されるMIYASHITA PARK。今の形になる前の宮下公園は、駐車場の上にある公園でしたが、なんとなく浮浪者が多そうで近づきたくない場所でした。それが、3階建てのショッピングモールに生まれ変わり、屋上が公園に。ヒューマントラストシネマ渋谷に行く折に、お天気が良ければ屋上を通っていくのが楽しみな素敵な場所になりました。
この映画の父親は、宮下公園再開発で入選したランドスケープデザイナーという役どころ。大事な仕事を請け負った代わりに失ったものは? 再び出会った家族のこれからは?
今年5月、第78回カンヌ国際映画祭の監督週間に日本人史上最年少26歳で選出された作品。若い感覚で、家族の在り方を見せてくれました。(咲)
2025年/カラー/115分/2:1/5.1ch/DCP/日本
制作プロダクション・配給:シグロ
配給協力:インターフィルム、レプロエンタテインメント
公式サイト:https://miharashisedai.com/
★2025年10月10日(金) Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか 全国公開団塚
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