2025年09月25日
ラスト・ブレス 原題:Last Breath
監督:アレックス・パーキンソン
原作:ドキュメンタリー『ラスト・ブレス』(メットフィルム)
脚本:ミッチェル・ラフォーチュン、アレックス・パーキンソン&デヴィッド・ブルックス
出演:ウディ・ハレルソン、シム・リウ、フィン・コール、クリフ・カーティス
若き飽和潜水士のクリス(フィン・コール)。婚約者にしばしの別れを告げ、スコットランドのアバディーン港で潜水支援船、タロス号に乗り込んだ。1ヵ月間にわたる、北海の海底に張り巡らされたガスのパイプラインを補修する定例のミッション。クリスがチームを組むのはベテランのダンカン(ウディ・ハレルソン)と、ぶっきらぼうだがプロ意識が強いデイヴ(シム・リウ)。敬愛するダンカンが会社から引退を宣告され、これが最後の潜水になると知って、クリスはショックを受ける。
水深91メートルの海底で作業を行っている最中、タロス号のコンピュータ・システムが異常をきたす非常事態が発生。制御不能となったタロス号が荒波に流されたことで、命綱が切れたクリスは深海に投げ出されてしまう。クリスの潜水服に装備された緊急ボンベの酸素は、わずか10分しかもたない。海底の潜水ベルにとどまったダンカンとデイヴ、タロス号の乗組員はあらゆる手を尽くしてクリスの救助を試みるが、それはあまりにも絶望的な時間との闘いだった……。
世界中の海底に張り巡らされたパイプラインや通信ケーブルを守る飽和潜水士は、“地球上で最も危険を伴う職業”のひとつ。命綱を失い、海上からの酸素供給も絶たれたまま深海に置き去りにされてしまい、“生存確率ゼロ”ともいえる絶体絶命の状況から生還した実話に基づく物語。
映画の最後には、クリスのモデルになったご本人の結婚式の場面が映し出されました。「ここに僕の唇を奪った人が」との花婿の発言も。助け出されたときに人工呼吸を施した同僚がいた次第。
無事、結婚式を挙げたことにほっとさせられましたが、こんな事故にあったにもかかわらず、あまり間を置かず、また潜水の仕事に赴いたとのこと。徹底した訓練を受けた強靭な精神の持ち主なのだと感嘆! (咲)
2025年/米・英/英語/93分/カラー/5.1ch/シネマスコープ
字幕翻訳:大西公子
提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ
公式サイト:https://lastbreath.jp/
★2025年9月26日(金)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー
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