2025年09月19日

ムガリッツ(原題:Mugaritz. Sin pan ni postre/英題:MUGARITZ NO BREAD NO DESSERT)

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監督:パコ・プラサ 
脚本:パコ・プラサ、マパ・パストール

スペイン・バスク地方。ミシュランガイドに「レストランを超えた存在」と評され、2つ星を獲得したガストロノミーの名店<ムガリッツ>がある。もともと<ムガリッツ>の熱心なファンだったパコ・プラサ監督が、ムガリッツの研究開発チームに密着、メニュー開発の舞台裏を追ったドキュメンタリー。
オーナーシェフのアンドニ・L・アドゥリスは、革新的な料理法や「分子ガストロノミー」を先駆けて取り入れ、世界中の料理界に大きな影響を与えた有名な三つ星レストラン<エル・ブジ>など、名だたるレストランで修行後、1998年3月にムガリッツを開店。今や世界中の美食家から羨望の眼差しを受けるムガリッツを育て上げた。

今年のテーマ「目に見えぬ物」にそって、革新的な料理38皿が誕生するまでの舞台裏を追ったドキュメンタリーです。ガストロノミー(食事と文化の関係を考察すること)は、21世紀に入る頃からバスク地方を中心に注目を浴び始めました。
『REC』シリーズなどのホラー作品で知られたパコ・プラサ監督ですが、もともと<ムガリッツ>の熱心なファンだったそうです。厨房やスタッフ会議、試食会にもカメラが入り、その創造の秘密を解き明かすべく迫りました。
オーナーシェフのアンドニ・L・アドゥリスは開発チームと、気になる単語をいくつも書きだします。創造性や意外性に富んでいるかなどの大きなカテゴリーを作り、スタッフたちは思い思いに新しいメニューを考え、みんなで意見を出し合ってヒントにし、さらに研究します。納豆、茶道、昆布茶とか日本の単語が聞こえてきたり、日本から荷物が届いたりしていました。
調理の様子はまるで科学実験のようです。選び抜いた食材にいくつもの手間と時間をかけて、革新的な料理を生み出していきます。試行錯誤の末、新しく決まったメニューは38種類。試食しているのはきっと美食家の面々なのでしょう。一皿ずつサーブされるたびに驚き、ためつすがめつ見て、味わってまた驚き…コメントも「美味しい!」というばかりではありません。困惑する方もいます。私には縁がなさそうだけれど、すべて平らげて楽しかった~と言ってみたいなあ。(白)


2024年/スペイン/カラー/96分/字幕翻訳:比嘉世津子
提供:ティー ワイ リミテッド
配給:ギャガ 
https://gaga.ne.jp/mugaritzmovie/
☆第72回サン・セバスティアン国際映画祭カリナリーシネマ部門・ベストフィルムを受賞
★2025 年9月19日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開

posted by shiraishi at 23:55| Comment(0) | スペイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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