2025年09月19日

ファンファーレ!ふたつの音(原題:En fanfare)

fanfare.jpg

監督:エマニュエル・クールコル
脚本:エマニュエル・クールコル、イレーネ・ミュスカリ
撮影:マクサンス・ルモニエ
音楽:ミシェル・ペトロッサン
出演:バンジャマン・ラヴェルネ(ティボ)、ピエール・ロタン(ジミー)、サラ・スコ(サブリナ)

世界的指揮者のティボは、ある日突然、白血病と診断される。骨髄移植のためのドナーを探す中で、自分が養子であること、そして生き別れた弟ジミーの存在を知った。彼が住むのは、かつては炭鉱で栄えながら時代の趨勢とともにさびれつつある街。ジミーは学食で働きながら、小さな吹奏楽団でトロンボーンを吹いていた。突然現れた"兄”に驚き、病気のことは心配するが、自分と全く違う環境で育った兄への想いは複雑だ。
ティボは兄弟には音楽という共通項があったことに安堵する。一緒に行動するうちにジミーの才能に気づき、自分のためでなく弟を応援しようと決意する──。

病を得たことから、それまで全く知らなかった自分の背景、記憶にない弟がいることを知ったティボ。今回は指揮者役のバンジャマン・ラヴェルネは『デリシュ!』『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』 にも出演、助演で控えめですが大事な役どころでした。
ピエール・ロタンは5月公開の『秋が来るとき』で親友の息子ヴァンサン役、こちらはなかなか印象的でした。エマニュエル・クールコル監督とは『アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台』(22)以来のタッグ。ピアノの経験はあってもトロンボーンは初めてで、早くから特訓を重ねたそうです。
2人は別々に送られた養子先で育ち、その場所でティボはエリートに、ジミーはブルーカラーとなりました。率直で気のいいジミーですが、育った場所で生まれた格差に困惑してしまうのも最もです。けれども映画はその対立ではなく、音楽を通して兄弟が失われた年月を埋めて行く様子を描きます。本国で大ヒットして観客の涙をおおいに誘った作品。小さな街の楽団がティボの指導で、輝きを増していくのも見届けてください。帰りには「ラベル」の曲が身体の中で渦巻きそうです。(白)


2024年/フランス/カラー/103分
配給:松竹
(C)2024 – AGAT Films & Cie – France 2 Cinema
https://movies.shochiku.co.jp/enfanfare/
★2025年9月19日(金)ほか全国ロードショー/カラー/分
posted by shiraishi at 23:54| Comment(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください