2025年09月04日

九月と七月の姉妹(英題:September Says)

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監督・脚本:アリアン・ラベド
原作:デイジー・ジョンソン「九月と七月の姉妹」(東京創元社刊/市田泉訳)
音楽:ジョニー・バーン
出演:ミア・サリア(ジュライ)、パスカル・カン(セプテンバー)、ラキー・タクラー(母・シーラ)、ニーヴ・モリアーティ(ジェニファー)、スージー・ベンバ(ダンスのインストラクター)

生まれたのはわずか10か月違い、一心同体のセプテンバーとジュライ。攻撃的な姉は妹を支配し、内気な妹はそれを受け入れ、強い絆で結ばれている。シングルマザーの母が入るすきまはないくらいだ。二人が通うオックスフォードの学校でのいじめをきっかけに、一家はアイルランドの海辺近くにある亡き父の一族の家へと引っ越すことになった。長年放置されていた<セトルハウス>での生活は何かを変えるのか?

同じドレスで並ぶ少女二人に『シャイニング』のワンシーンを思い出します。これから不穏なことが起こりそうな・・・。
セプテンバーは父親似、ジュライは母親似のようです。父親は影も形も出てきません。
「おバカなジュライ」と妹を呼ぶ姉は”September Says”といつも妹を操り、服従させています。英語圏の子どもたちがよく遊ぶ”Saimon Says”というゲームで、「サイモン」役の命令には必ず従います。ただしこの”Saimon Says”の一言がないのに動いたらアウトです。セプテンバーの命令にそんな逃げ道はなく、だんだんひどくなります。可愛がっているように見せて支配し、おとなしい妹ジュライは従うことで安心している共依存のように見えます。母親は娘たちより自分のことでいっぱい、自分の部屋にこもりがちで手に余る問題がおきればそこから逃げ出しています。姉妹という密接な関係、家という閉鎖的な空間での主従関係やトラウマを描いていますが、後味がうむむです…
アリアン・ラベド監督はギリシャ系フランス人女優・監督で、ヨルゴス・ランティモス監督のパートナーでもあります。原作のデイジー・ジョンソンは、デビュー作でブッカー賞の候補になり、こちらは2作目。(白)


2024年/アイルランド、イギリス、ドイツ合作/カラー/100分
配給:SUNDAE
(C)Sackville Film and Television Productions Limited / MFP GmbH / CryBaby Limited, British Broadcasting Corporation, ZDF/arte 2024
https://sundae-films.com/september-says/
★2025年9月5日(金)全国ロードショー
posted by shiraishi at 23:06| Comment(0) | アイルランド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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