監督・脚本:平松恵美子
出演:山時聡真、中島瑠菜、堀家一希、櫻井健人、田中壮太郎、陽月華、長尾卓磨、前野朋哉、ミズモトカナコ、北山雅康、高橋大輔、MEGUMI、林家正蔵、橋爪功
音楽:村松崇継
主題歌:手嶌葵「風につつまれて」(ビクターエンタテインメント)
蔵の街に上がる大きな花火
それは、家族の思い出を、自閉症の青年に届けるためだった
美観地区に蔵造りの古い街並みが残る岡山県倉敷市。
この街で暮らす高校生の蒼、紅子、祈一の3人は小学校からの幼なじみ。
ある日、蒼と祈一は、紅子の兄で自閉スペクトラム症のきょんくんが、神社の高い木の上で大声で叫んでいる所に出くわす。紅子は、「きょんくんは幼い頃に、ここで家族で打上花火を見ている」と話す。蒼は、咄嗟に「今度、ここで打上花火を見せちゃる」と約束し、きょんくんを無事に木から降ろすことに成功する。
翌日、紅子は「花火を上げるという約束は実現できるの?」と、蒼と祈一に怒りをぶつける。母が家を出てから、酒浸りの父と兄を支えてきた紅子にとって、打上花火は家族4人で見上げた大事な思い出。蒼と祈一は、きょんくんとの約束を果たそうと、ジャズ喫茶で知り合った美術館の学芸員の古城から「100人分の署名が集まったら協力する」という約束を取り付ける。しかし、100人くらいすぐに集まるだろうという期待は見事に外れ、ふたりは「街に花火を上げる」という約束の重さと、高校生の彼らにはどうすることも出来ない現実を思い知ることになる・・・
日本では、夏の風物詩の花火。誰しも、家族や大事な人と見上げた花火の思い出を持っていることでしょう。自閉スペクトラム症のきょんくんにとっては、今はいない母親も含めての家族の思い出。きょんくんの為に花火を上げようと奔走する高校生たちの姿が眩しいです。若い彼らにアドバイスをして、手を差し伸べる美術館の学芸員役で、フィギュアスケートのスター、高橋大輔さんが映画初出演。倉敷市出身ということで白羽の矢が立ったそうですが、とても自然な演技。さすがアーティストです。
花火大会を開催するには、お金もかかるし、許可も必要だし、安全のための万全の準備が必要です。為せば成る! 行動を起こせば、必ず結果は出ると教えてくれました。(咲)
主演の山時聡真(さんときそうま)さんを『めんたいぴりり』から見ています。舞台挨拶記事にまだ少年の山時さんの写真が残っています。可愛いです。英子役だった豊嶋花さんもこの後も気になって、作品中でよくお見かけし嬉しくなりました。
山時さんはなかなか詳細が出てこなかったジブリ作品『君たちはどう生きるか』では主人公の少年・眞人の声を当てていてびっくりしました。喫緊ではこの夏の連続ドラマ「ちはやふる-めぐり-」に主要メンバーとして出演。まだ一緒のシーンはありませんが、『めんたいぴりり』で親子役だった富田靖子さんと共演です。子役さん時代から見ていると活躍が嬉しく、遠~い親戚のおばちゃん気分です。(白)
監督・脚本
平松恵美子
1967年、岡山県倉敷市生まれ。岡山大学理学部在学中に自主上映サークル「岡山映画鑑賞会」で活動。卒業後、鎌倉映画塾の第一期生として入塾。山田洋次監督のもとで助監督・共同脚本を務め、『男はつらいよ 寅次郎紅の花』(95)などに参加。『ひまわりと子犬の7日間』(12)で映画監督デビュー、松竹では半世紀ぶりの女性監督となる。『十五才 学校Ⅳ』(00)、『武士の一分』(06)等の作品で、日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。近年の監督作品に『あの日のオルガン』(19)。脚本・助監督作品に、『母べえ』(07)、『おとうと』(10)、『小さいおうち』(14)、『家族はつらいよ』シリーズ(16・17・18)。脚本作品に『いのちの停車場』(21)等がある。(公式サイトより)
2025年/日本/カラー/シネマスコープ/5.1ch/DCP/103分
企画・製作:つなぐ映画『蔵のある街』実行委員会
制作プロダクション:松竹撮影所
企画協力:倉敷市
配給・宣伝:マジックアワー
公式サイト:https://kuranoarumachi.com/
★2025年7月25日(金) MOVIX倉敷にて先行公開
2025年8月22日(金) 新宿ピカデリーほか全国公開
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