2025年08月02日

ハオト

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(C)JOE Company

監督、脚本、プロデューサー:丈
出演:
原田龍二 長谷川朝晴
木之元亮 倉野尾成美 村山彩希 三浦浩一 二瓶鮫一 植松洋 マイケル富岡 金城大和 バーンズ勇気
石田隼 清水一光 栩野幸知 大原誠弍 河原健二 宗林咲智 丈 崔哲浩(友情出演)
片岡鶴太郎(特別出演) 高島礼子

戦後80周年平和祈念映画
太平洋戦争末期のとある精神病院。塀の外と中、どちらが狂気なのか?


初夏のある日、刑事(丈)のもとに90歳を超えた大叔父・菅沼守(二瓶鮫一)が訪ねてきて、「人を殺した」と告白する。大叔父は太平洋戦争末期の特殊施設の話を始める。

東京郊外の小学校を改装した特殊機密施設。表向きは精神病院だ。
弟・正和(石田隼)が特攻に志願したことが原因で突然軍を辞め、戦争や軍を批判し精神病扱いをされた元エリート海軍兵の水越(原田龍二)、原子爆弾開発間近に解離性同一障害(多重人格)となった荒俣博士(片岡鶴太郎)、虚言症と診断されたが、戦況を語るその虚言が100%当たる「閣下」(三浦浩一)、21世紀の未来の男性と交信していると伝書鳩を飛ばし続けている藍(村山彩希(AKB48))。貝瀬婦長(高島礼子)、梶谷医師(植松洋)、真関看護師(倉野尾成美(AKB48))が患者を担当し、銃恐怖症のため発砲することができない若い兵士「ボン」(清水一光)が、病棟の監視を担当している。
この施設は、陸軍将校の森本(木之元亮)が指揮していたが、指揮権が海軍の将校・蓬(長谷川朝晴)に移行。蓬は、ハワイ生まれの日系人である米国の諜報員・津田(バーンズ勇気)を二重スパイとして雇い、また、ソ連に仲介してもらって和平交渉を進めようと、日系のソ連大使・ロモフ(マイケル富岡)と森本陸軍将校をこの施設に呼ぶ。一方米国は、津田の存在を怪しみ、同じく日系ハワイ人の田中(金城大和)を送り込む・・・

「お国のために、天皇陛下のために死ねなんておかしい」と声高に叫ぶ原田龍二演じる水越。今から80年ちょっと前の日本では、思っても言えない言葉でした。今の日本で生きる私たちにとっては理不尽だと思います。世界を見渡せば、嫌でも戦争に加担せざるを得ない人たちが大勢います。
この映画の中で、日系人の津田が、「君にとって祖国は?」と問われ、「戦うのは強制収容所にいるハワイの家族を守りたいだけだ」と答える場面がありました。こんな気持ちに人を追い詰める世界は、いつになったらなくなるのでしょう。(咲)

2025年/日本/117分/STEREO/アメリカンビスタ
配給:渋谷プロダクション
公式サイト:https://haoto-movie.com/
★2025年8月8日(金)より池袋シネマ・ロサほかにて全国順次公開





posted by sakiko at 17:27| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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