2025年07月27日

未来への警鐘 原発を問う   原題:NUCLEAR NOW

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(C)2023 Brighter Future, LLC

監督・脚本:オリヴァー・ストーン(『プラトーン』(1986)、『7月4日に生まれて』(1989))
脚本:ジョシュア・S・ゴールドスタイン
音楽:ヴァンゲリス

オリヴァー・ストーン監督が暴くエネルギー戦争の裏側についてのドキュメンタリー

「いかに気候変動を解決するか」について書かれたアメリカの科学者ジョシュア・S・ゴールドスタインの著書『明るい未来』を基に、原子力エネルギーを見直す。

貧困国は急いで発電を進めていて、最も安く早く簡単な技術である石炭を使うが、石炭は世界中で1年に50万人の死者をだす他、癌や肺気腫、心臓病などの影響を出している。経済の成長で、2050年までに現在の2〜4倍のクリーン電力が必要となるが、現実的に見て再生可能エネルギーではこのギャップは埋まらない。今、人類が選ぶべきエネルギーとは何か。

広島・長崎への原爆投下、チェルノブイリ原発事故、福島第一原子力発電所事故など、人類はこれまで被ばくによる被害を目の当たりにしてきた。
だが、石油・ガス業界が率先して行ってきた原子力エネルギーに対する大規模なネガティブ・キャンペーンによって、核に対する恐怖心を煽られた一面もあると、オリヴァー・ストーンは指摘する。
地球が気候変動とエネルギー貧困の課題に直面する今、果たして「原発」は未来への鍵となるのか。
オリヴァー・ストーンの原子力に対する提案をどう受け取るべきか。
世界に問う、衝撃のドキュメンタリー。

本作を観て、原子力は正しく使えば、安全でコスト面でもほかの手段よりいいものなの?と、キツネにつままれた思いが残りました。
再生可能エネルギーという形のクリーンエネルギーである太陽光や風力も、設備面で果たしてほんとうにクリーンなのか・・・
けれども、福島第一原発の事故を思うと、地震国である日本で原発への不安はぬぐい切れません。
一方、猛暑の続く日々、地球規模の気候変動もトランプ大統領がないと叫んでも、やっぱりあるでしょうと思わざるをえません。
現代の人間は、あまりにも多くのエネルギーを消費しています。生活を見直す必要もありそうです。 (咲)


2022年/アメリカ/105分/カラー/5.1ch/
配給:NEGA
公式サイトhttps://nuclearnow.negadesignworks.com/
★2025年8月1日(金)より池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国公開



posted by sakiko at 13:45| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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