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監督：クァク・キョンテク(『友へ チング』)
出演：チュウォン、クァク・ドウォン、ユ・ジェミョン、イ・ユヨン、オ・デファン、イ・ジュニョク、キム・ミンジェ、キム・ユルホ、チャン・ヨンナ
燃え盛る炎が、死神の衣のように迫り来る。
だが、俺たちは負けられない—。
2001年3月4日03時47分、弘済洞にて火災発生。
その時、何が起きていたのか—。
新人消防士のチョルンは、ソウル市の西部消防署に配属される。初出勤の日、隊員たちへの挨拶もそこそこに火災現場へと出動するが、訓練とは違う実際の現場に戸惑い、隊員たちの足を引っ張ってしまう。落胆するチョルンだったが、厳しくも優しい隊員たちの助けもあり、日々の経験を経て消防士として成長していく。そんな中、3階建てのアパートで火災が発生し、チョルンらは現場へと向かう。しかし、火の手は瞬く間に広がり、懸命な消火活動も追いつかず建物は崩壊寸前だった。隊長からは撤収の命令が下されるが、班長のジンソプらは要救助者の捜索を続けていた—。
通報があれば、一刻を争って火災現場に駆け付ける消防士たち。火災鎮圧と中に取り残された人の救助で、身体に傷を負うことも日常茶飯事。
「生命保険にも入れない職業」と嘆く消防士の妻の言葉にはっとさせられます。
あまりに凄まじい現場に、新人消防士のチョルンは、PTSDで3か月休職してしまいます。それでも現場に復帰するチョルン。演じたチュウォンは、映画よりも、ドラマ「製パン王 キム・タック」「烏鵲橋（オジャッキョ）の兄弟たち」「グッド・ドクター」などで、注目してきた俳優です。 本作では、先輩消防士たちの姿を見ながら成長していく姿を見せてくれました。先輩消防士やその家族や恋人を演じた俳優たちも、それぞれに魅力たっぷり。
死と隣り合わせにある消防士で思い出すのが、『Ｓａｄ Ｍｏｖｉｅ＜サッド・ムービー＞』 でチョン・ウソンが演じた消防士。
『Ｓａｄ Ｍｏｖｉｅ＜サッド・ムービー＞』 来日記者会見レポート
炎に包まれながら、最後までなんとか消火しようとする姿を思い出します。
『消防士 2001年、闘いの真実』で描かれた2001年3月4日に発生した「弘済洞火災惨事事件」では、消防士の装備や待遇が劣悪な中で、多くの消防士が殉死したことが報じられ、消防士の待遇改善のきっかけとなったそうです。 韓国で、消防士が国家公務員となったのは、それから19年の時を経た2020年のこと。消防士という過酷な職業に就く勇気ある人たちへの感謝を忘れてはならないと思いました。（咲）
2024年／韓国／韓国語／106分／シネスコ／5.1ch／G
字幕：本田恵子
提供：ニューセレクト
配給：アルバトロス・フィルム
公式サイト：https://firefighters.jp/
★2025年7月4日(金)よりシネマート新宿ほか全国公開
