2025年06月29日

選挙と鬱

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監督・撮影:青柳拓(『東京自転車節』『フジヤマコットントン』
撮影・編集:辻井潔/音楽:秋山周/構成・プロデューサー:大澤一生
出演:水道橋博士、町山智浩、三又又三、原田専門家、やはた愛、大石あきこ、山本太郎ほか

Me We/私はあなたたちだ あなたたちは私だ
2022年 参院選に急遽出馬した水道橋博士と素人選挙チームは勢いのまま躍動する
奇跡の当選後、誰もが予想しなかった鬱病による休職~辞任の果てに...


2022年6月。偶然と必然が重なり急遽、参議院議員選挙にれいわ新選組から立候補することなった水道橋博士。弟子や元・マネージャー、仲間の芸人たちで構成された素人チームは、手探りしつつもドタバタと選挙活動を躍動する。水道橋博士はモハメド・アリの名言「Me We(私はあなたたちだ。あなたたちは私だ)」から民主主義の根幹としての政約を打ち出した。比例代表候補として全国を飛び回り、期間中に起こった“安倍元首相銃撃事件”に翻弄されながらも、奇跡の当選を勝ち取る。晴れやかな国会初登院の場で国会議員としての活躍を誓った3カ月後、水道橋博士は“鬱病”により休職~辞任を余儀なくされるのだが...

「博士×町山 対談」のタイトルで、これまで水道橋博士が映画評論家/ジャーナリストの町山智浩さんとの対談をYouTubeで数多く発信してきたことから、町山智浩さんがこれは絶対面白い選挙戦になると確信。ドキュメンタリーを撮りませんかと呼び掛けて、結実したのが本作。 当初は選挙戦を追うものだったのに、当選して晴れて国会議員となった水道橋博士が鬱病で議員辞職。思いもかけない後日談付きになりました。そして、水道橋博士が鬱を脱するために始めたことに、思わず大笑い。 これで鬱が解消するかなぁ~なのですが、ま、これも一つの方法。
『東京自転車節』で笑わせてくれた青柳拓監督が、本作でも随所で笑わせてくれます。 選挙戦に勝つのは、本来は立候補した本人の人柄や実績に基づくものであるべきなのに、上手にプロデュースする参謀の功績が大きいという実態も見えてきます。
国会議員となったからには、やるべきことも多くて、そのプレッシャーに潰されることもさもありなん。 それだけ水道橋博士は真剣に取り組もうとしたということではないでしょうか。国会議員皆が国民のために全力で働いてほしいと思います。(咲)



2025年/日本/124分/カラー/DCP
製作:水口屋フィルム、ノンデライコ/配給・宣伝:ノンデライコ
公式サイト:https://senkyo-to-utsu.com/
★2025年6月28日(土)~ユーロスペースほか全国公開



posted by sakiko at 16:30| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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