2025年06月20日

ルノワール

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監督・脚本:早川千絵
撮影:浦田秀穂
音楽:レミ・ブーバル
出演:鈴木唯(沖田フキ)、石田ひかり(沖田詩子)、沖田圭司(リリー・フランキー)、中島渉(御前崎)、河合優実(北久里子)、坂東龍汰(濱野薫)

1980年代後期、バブル絶頂期の夏。11歳の少女フキは両親と郊外で暮らしている。自分が死んだ夢を見て涙したり、想像力と感受性豊かな作文を書いたりして自由に過ごしている。毎日仕事に追われている母と、闘病中で寡黙な父の間が少しヘンな感じだ。周りの大人たちにもいろいろな事情や生活があるのにも気づいてきた。ひとりで留守番をするフキはチラシを見て電話をかけてみる。

長編デビュー作の『PLAN 75』(22)が第75回カンヌ国際映画祭でカメラドール特別賞を受賞したほか、同年のアカデミー賞日本代表として選出された早川千絵監督、3年ぶりの新作。河井優実さんが続投です。
高評価を得た原作の映画化が多い中、デビュー作も今作もオリジナル脚本です。子どもから大人へ向かうはざまにいる千絵は、無邪気になんでも吸収していくやわらかな心を持っています。誰もが通ってきた道を振り返って鮮やかに言語化し、映像化を目指した早川監督と、見事に具現化した俳優陣が産んだ作品。
千絵役の鈴木唯さんは同じ11歳、だれとでも仲良くなり、どこにでも自然体で溶け込めたようです。映画の中のフキにはハラハラする場面がありました。今は80年代より情報も多くて、子どもたちも危機感あるはず。世の中物騒になっているのは残念。
20日から公開ですが、21日出演者と監督揃っての舞台挨拶がありました。公式の写真が届きましたので、ご覧ください。(白)


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サプライズで早川監督と共演者への感謝の手紙を読みあげる鈴木唯さん

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左から早川監督、石田ひかりさん、鈴木唯さん、リリー・フランキーさん、河合優実さん

☆第78回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門出品
2025年/日本、フランスほか合作/カラー/122分
配給:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2025「RENOIR」製作委員会+International Partners
https://happinet-phantom.com/renoir/
★2025年6月20日(土)より全国ロードショー


posted by shiraishi at 18:20| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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