2025年06月07日

親友かよ(英題:Not Friends)

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監督・脚本:アッター・ヘムワディー
プロデューサー:バズ・プーンピリヤ
出演:アンソニー・ブイサレート(ペー)、ピシットポン・エークポンピシット(ジョー)、ティティヤー・ジラポーンシン(ボーケー)、

ある事情で急に転校したペーは、人懐こいジョーの隣の席になった。ジョーは一人でいたいペーにぐいぐい接近してくる。押し切られた形で、彼と友達になった矢先、ジョーは交通事故で亡くなってしまう。
ペーはジョーの文章が評価されていたのを知り、ジョーが遺していたストーリーを借りて、短編映画を作ろうと思い立つ。友情からだけではなく、コンテストに入賞すれば、無試験で大学に入学できると聞いたのだ。ペーは「親友の自分が彼を追悼する」と熱くアピール、学校のパソコンも使わせてもらえるとあって、予想外に助っ人が集まった。同級生のボーケーは、ジョーとは中学からの友達。短い付き合いのペーがジョーと親友というのを疑っているが、ジョーの母を喜ばせたいと映画作りに協力することにした。それぞれが得意分野を担当してペーは監督になったのだが。

日本でもヒットしたタイの青春映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』のスタジオが、昨年紹介した『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』の主演2 人と再度タッグを組みました。
ジョーの事故の後、過去と現在を交互に見せていきます。前作では双子を一人で演じて驚かせたティティヤーは、今作でペーには壁になります。双子に好かれるハンサムボーイ役だったアンソニーが、今度はわけありの暗い転校生役と、だいぶん雰囲気が違いました。
ジョーはいかにも良い奴です。どんな友情物語になるかと思っていると、ストーリーが二転三転。これはどこに行ってしまうのか?ペーが「映画の作り方を知らない」とボーケーに頭を下げ、やっと映画作りがスタートします。ペーが躓きながらも前進、映画が少しずつ形をなしていくその過程も面白く観ました。(白)


タイ映画の公開や上映が続いています。これは学園もの。そして映画好きには、随所にニヤリとできる部分が出てきます。でも、最初はこの主人公に共感できなくて、ちょっとイライラしたことも。途中から俄然面白くなります。
転校したペーは、隣の席になった人懐こいジョーと知り合ったものの、そんなに彼のことを知らないうちに事故で亡くなってしまい、その後、彼に関する映画を撮ることになったが、ジョーのことをよく知らないまま撮り始めたものの、本当のことがわかって、さてどうするかというのがこの映画の肝。「嘘から始まる物語」だったけど、最後の帰結は素晴らしい。そして最後の締めでは涙が…。こんな青春映画もいい(暁)。


2023年/タイ/カラー/130分
配給:インターフィルム
©2023 GDH 559 Co., Ltd. All Rights Reserved / ReallyLikeFilms
https://notfriends.jp/
★2025年月13日(金)全国ロードショー


posted by shiraishi at 11:20| Comment(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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