2025年06月04日

ぶぶ漬けどうどす

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監督:冨永昌敬
脚本:アサダアツシ
撮影:蔦井孝洋
音楽:高良久美子、芳垣安洋
出演:深川麻衣(澁澤まどか)、小野寺ずる(安西莉子)、片岡礼子(竹田梓)、大友律(澁澤真理央)、若葉竜也(中村航)、松尾貴史(澁澤達雄)、豊原功補(上田太郎)、室井滋(澁澤環)

フリーライターのまどかは京都の老舗扇店の一人息子澁澤真理央と結婚、かねてから憧れていた京都にやってきた。まどかは、知っていたつもりの京都を嫁として体感することになった。そんな驚きの日々をイラストレーターの莉子と組んでコミックエッセイとして発表する。
数百年の歴史を誇る老舗の女将さんたちの取材を続けるうち、本音と建て前を読み切れないまどかの京都愛は空回り。いつしか女将さんたちから冷ややかな目で見られるようになってしまった。

京都は定番の修学旅行先でした。外側から眺める京都の町は美しく、京ことばも人もはんなりと優しく見えました。ソトさんでいればそれで充分ですが、ウチの仲間入りとするとなればまた話は別。「ぶぶ漬けどうどす」に例えられる本音と建て前文化は一筋縄ではいきません。なにしろ時間が厚~く積み重なっているのです。片岡礼子さんを始めとした女将さんたちには、アンタッチャブルな洛中洛外のあつれきがあり、優し気な義父母の松尾貴史さん室井滋さんの嫁への建て前と本音の使い分けは、とても一朝一夕で理解できるものではありません。言葉どおりに受け取り、思ったことをそのまま口にしてしまうまどかは、ウチの人になれるのでしょうか?
風景と老舗のたたずまい、女将さんたちの艶やかな和服姿も眼福。そんな中で孤軍奮闘のまどかを、いけずせんと見守っておくれやす。ぶぶ漬けはおうちに帰らはってからどうぞ。(白)


2025年/日本/カラー/96分
配給:東京テアトル
(C)2025「ぶぶ漬けどうどす」製作委員会
https://bubuduke.jp/
https://x.com/bubuduke_movie
★2025年6月6日(金)全国ロードショー

posted by shiraishi at 00:10| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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