2025年06月01日

劇場版 それでも俺は、妻としたい

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監督・脚本・原作:足立紳
撮影:星潤哉
出演:風間俊介(柳田豪太)、MEGUMI(柳田チカ)、嶋田鉄太(柳田太郎)、みどり(吉本実憂)、熊谷真実(豪太の母)、近藤芳正(豪太の父)

柳田豪太は42歳、売れない脚本家。今は仕事もなく、妻のチカの収入に頼っている。不登校気味の一人息子の面倒を見ながら主夫をして自分なりに頑張っている、つもりだがチカには「当たり前だ」と言われるのみ。収入なし、うわきする勇気も風俗に行く金もない。チカに「お願い」するのだが、「やだ」の一言が返ってくる。どんなに罵倒されても、それでも妻としたい豪太は、あの手この手でチカの機嫌をとる。
豪太の父方の祖母の葬儀で親戚が一同に会したとき、豪太の母がチカに「豪太を大事に」と口を出し、チカと口論になってしまった。

喜劇 愛妻物語』(2020)のテレビドラマ版が本作、ヒットして今度は映画になって劇場公開となりました。原作から脚本も同じ足立監督です。出演者は変わって、また別のあじわいがありました。しっかり者の妻にダメ夫がぶらさがり、というストーリーラインは同じ。喜劇度は前作のほうが高く、今回のほうがよりシリアス。
息子に甘すぎる義母と妻の口論シーン、「したくない」理由を説明する(夫が自覚していないため口に出す)妻。赤裸々なセリフと俳優陣の好演もあいまって、観ながら身の縮む思いをする夫たち、チカに味方する妻たちも多いことでしょう。足立監督、もう「売れない」という冠詞はつけられません。次に繰り出すテは何でしょう。それがとっても楽しみ。(白)


2025年/日本/カラー/129分
配給:東映ビデオ
(C)「それでも俺は、妻としたい」製作委員会
https://www.tv-osaka.co.jp/soretsuma/movie/
★2025年5月30日(金)全国ロードショー

posted by shiraishi at 15:39| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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