監督：キム・ミンス
脚本：キム・ミンス、ファン・ウンソン
出演：チョン・ウ（ミョンドゥク）、キム・デミョン（ドンヒョク）、パク・ビョンウン、チョ・ヒョンチョル
刑事のミョンドゥクとドンヒョクは、兄弟のように仲の良い。たまたま中国マフィアが資金洗浄のために大金を本国に密輸するという情報を知った。ミョンドゥクは娘の治療費を稼ぎたい。ドンヒョクはギャンブルの借金に追われている。2人はマフィアの大金の強奪を企て、顔を隠して乗り込む。しかし思惑通りにはいかず計画は失敗した。さらには銃撃戦が始まり、大勢の死者が出る。生き残った2人は刑事として自身の犯した事件を捜査することになってしまった。進むにつれて、ごまかしがきかなくなり、追い詰められていく。
警察官が「ダーティマネー」に手を出してしまうサスペンス映画。いや、スリラーかアクションかと思うほど、リンチ場面や乱闘も出てきます。そのスジの金だからたとえ盗まれたり無くなったりしても、警察に届けを出して捜査してもらうわけにはいきません。よんどころない事情で、ひきつけられてしまった刑事たち。この芸達者な二人の掛け合いが緊迫した場面の合間に差し込まれ、ほっと息がつけます。うまい話はうまくいかないもの。暴かれていくのをこちらも「いつばれてしまうのか」ドキドキしながら見守ります。
容赦ない進行と結末は、韓国映画の定番です。期待を裏切りません。
ドラマ「応答せよ、1994」では、青春群像劇を観客を引き込み見続けさせてくれたチョン・ウ。本作での病気の娘をなんとしても直してやりたい親心と、犯罪に手を染める刑事の葛藤と諦めを見せました。弟分のキム・デミョンも情けないながら憎めない役。（白）
2024年/韓国/カラー/シネスコ/100分
配給：クロックワークス
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★2025年5月30日（金）より全国ロードショー
