監督・撮影・編集:曽根 剛(『カメラを止めるな!』撮影)
脚本:池田テツヒロ
出演:大地真央、黒谷友香、鈴木砂羽、水上京香、寺田 光、菊地麻衣、板垣 樹、浅田芭路、永尾柚乃、江原璃莉、矢田亜希子、大西礼芳、庄野﨑謙、堀田眞三、上西雄大、川﨑麻世、風祭ゆき、辰巳琢郎、温水洋一、木村祐一、市川右團次
世界的デザイナー三姉妹の母コシノアヤコ。
戦前戦後をだんじりのように駆け抜けた人生
200年、大阪・岸和田。緊急入院した母アヤコのもとに、三姉妹が駆けつける。
危篤のアヤコの前に天使が現れ、天国か地獄行きかの審判をくだされる場所に案内をしなければならないという。 天使と共に生涯を振り返る。
大正2年に生まれ、昭和2年、女学生の時にミシンと運命の出会いをしたこと、洋装店の開業、親に言われるまま結婚した夫は、召集され戦死。3人の娘をがむしゃらに育てる日々。戦後は軍服の生地や水玉模様の生地でワンピースを作り評判に。そんな母の姿を見て育った3姉妹は、それぞれにデザイナーとして成功。娘たちの活躍に、アヤコも74歳にして、自分のブランドを立ち上げる・・・
インパクトがあって、デザイナーとしてあまりにも有名なコシノヒロコ、ジュンコ、ミチコの三姉妹。 そんな娘たちを育てた母。もちろんただ者ではありませんでした。 「やりたいことをやらせただけ。信頼しているから」というのが素敵です。 「渡ってみないと向こう側はわからない」という言葉も、娘たちを後押ししていたのがわかります。 三女のミチコを身籠っている時に、戦地に赴いた夫は戦死。 その後、紳士服を仕立てていた西田さんとの長く続いた恋に、ほっとさせられました。
コシノアヤコを演じた宝塚歌劇団出身の大スター大地真央さんは、意外にも映画では初主演。若い時から亡くなるまでを華麗に演じていらっしゃいます。
娘時代の3姉妹、成人してからの3姉妹、それぞれを演じた女優さんたちもお見事! 脇をかためた男性たちも、もちろん素敵です。
ご自身の人生が、こんな映画になったこと、アヤコさん、天国で笑いながらご覧になっていることでしょう! (咲)
2025年/日本/G/117分
配給:日活 東京テアトル
製作:テンダープロ 日本映画振興財団 東京テアトル MKタクシー アイトス 愛奈工業 ビヨンドプロパティーズ
GAORA 日本TOYO TM JAPAN
公式サイト: https://godmother-movie.com/
★2025年5月23日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
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