2025年05月16日

サブスタンス(原題:The Substance)

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監督・脚本:コラリー・ファルジャ
撮影:ベンジャミン・クラカン
特殊メイクアップ・アーティスト:ピエール=オリヴィエ・ペルサン
出演:デミ・ムーア(エリザベス)、マーガレット・クアリー(スー)、デニス・クエイド(ハーヴェイ)

長くトップ女優に君臨していたエリザベスも50歳になって、仕事が少なくなってきた。後進の若い女優たちと比べるとかつての容色も衰えたと自分でも思う。看板番組のフィットネスの仕事を下ろされたとき、禁断の再生医療に手を出してしまう。
「サブスタンス」を摂取すると、エリザベスの背を破って若く美しいスーが現れた。これまでのエリザベスの経験や記憶をそのまま受け継いでいる。外側が変わっても同じ自分なのだ。それぞれの命と状態を維持するためには、一週ごとに交代するという厳重な決まりがあった。スーは熱狂的に受け入れられ、エリザベスと交代するルールを守らなくなる。

50歳のエリザベス役のデミ・ムーアは、1962年11月生まれの62歳で十分に綺麗です。輝くように美しかった『ゴースト/ニューヨークの幻』(1990)のころの美貌を望むのは無理な話。「美人」で知られた人が、整形に走ってしまうのもハリウッドでは珍しくなく、彼女もお直し済のようです。
ところが映画では若返りを可能にする再生医療が登場します。整形どころではない、そのシーンに仰天。うまい話には、ご想像通り難しい条件がつきもの。そしてどんなお話でも、約束は破られちゃうんですよね。デミ・ムーアが快演&怪演。マーガレット・クアリーは若さを謳歌して溌剌としたスーを演じています。
かつての美人女優を年取ったからと冷たくあしらい、若いスーをおだて上げるハーヴェイが世の男性の標準なんでしょうかね?痛い目に遭ってもらいたいですが。
エリザベスとスーのその先をぜひ劇場で。予想を越えますよ。(白)


2024年/イギリス、フランス/カラー/142分
配給:ギャガ
(C)2024 UNIVERSAL STUDIOS
https://gaga.ne.jp/substance/
★2025年5月16日(金)ほか全国ロードショー

posted by shiraishi at 00:40| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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