2025年05月11日
季節はこのまま 原題:Hors du temps 英題:Suspended Time
監督・脚本:オリヴィエ・アサイヤス(『夏時間の庭』『冬時間のパリ』「イルマ・ヴェップ」)
出演:ヴァンサン・マケーニュ(『女っ気なし』)、ミシャ・レスコー(『SAINT LAURENT/サ ンローラン』)、ナイン・ドゥルソ、ノラ・アムザウィ(『オークション 〜盗まれたエゴン・シ ーレ』)、モード・ワイラー(『ライオンは今夜死ぬ』)、ドミニク・レイモン(『感傷的な運 命』)、マグダレナ・ラフォン
5年前のロックダウンの「あの日々」を描いたロマンス・コメディ・・・
2020年4月、新型コロナウイルスのパンデミックにより世界中で外出が制限された春。
映画監督のポールと音楽ジャーナリストで弟のエティエンヌは、子どもの頃に暮らした郊外の家に閉じこもって生活することになる。二人とも、本格的な交際を始めたばかりの彼女であるモルガン、そしてキャロルがそばにいる。
母が1947年にハンガリーを逃れてきて初めて植えた木、父が使っていたドイツ製のタイプライター・・・ 懐かしい風景の中での暮らしなのに、勝手が違って、外出禁止で世界から切り離されたよう。一緒に住んで初めて知る互いのこと… すべてが「止まってしまった」時間のなかで、不安を抱えながらもゆっくりと、たしかにそこにある光、愛と人生の新たな側面を発見していく・・・
オリヴィエ・アサイヤス監督による「自伝的コメディ」。風貌のまったく違うヴァンサン・マケーニュがアサイヤス監督の分身であるポールを演じているのですが、周りから、性格がまさにアサイヤス監督だと指摘されたとか。
毎日のようにAmazonで何か買ってしまうポール。弟から「悲惨な労働条件の会社から購入して」と皮肉られ、さらに毎日のように来る「配達人から感染するかも」と言われてしまいます。
兄も弟も、離婚したり前の彼女と別れたりで、新しい彼女と付き合い始めたばかり。それが、ロックダウンで濃密な暮らしをすることになったのですから、いろいろ目にもついてしまうでしょう。兄弟も、小さい頃、無邪気に一緒に遊んでいた頃とは違います。
あれから5年も経って、そういえば、閉じ込められたあの日々は、自由に友達にも会えなくて大変だったと思い出します。一方で、家族と濃密な暮らしをおくった貴重な日々だったという方もいることでしょう。そんな日々を思い出させてくれる物語。(咲)
第 74 回ベルリン国際映画祭 コンペティション部門正式出品
2024 年/フランス/105 分/1.85:1/5.1ch
字幕翻訳:手束紀子
配給:Bunkamura
公式サイト:https://kisetsufilm.com/
★2025年5月9日(金)より Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次ロードショー
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