2025年05月04日

来し方 行く末 原題:不虚此行 英題:All Ears

4月25日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国ロードショー 劇場情報

©Beijing Benchmark Pictures Co.,Ltd

夢破れた脚本家がたどり着いたのは、他者の弔辞を綴る仕事だった。人々の人生の欠片を拾い集め、言葉に託す日々の中で、ふと自分を見つめなおす瞬間が訪れる。

監督・脚本:劉伽茵(リウ・ジアイン)
エグゼクティブプロデューサー:曹保平(ツァオ・バオピン)
出演:胡歌(フー・ゴ―)、呉磊(ウー・レイ)、斎溪(チー・シー)、娜仁花(ナー・レンホア)、甘昀宸(ガン・ユンチェン)

―あなたのさよなら、代筆します―

弔辞作家というユニークな職業を軸に、弔辞作成の過程で人々の人生模様や死生観が織り込まれたヒューマンドラマ。

ウェン・シャンは大学院まで進学したが、脚本家として商業デビューが叶わず、不思議な同居人シャオインと暮らしながら、葬儀場で弔辞の代筆業をしながら生計を立てている。彼の丁寧な取材による弔辞は好評だったが、中年に差し掛かる年齢になり、このままで良いのか自問自答する。
弔辞は、父親との交流が少なかった男性、仲間の突然死に戸惑う経営者、余命宣告を受けて自身の弔辞を依頼する女性、ネットで知り合った顔も知らない声優仲間を探す女性など、様々な境遇の依頼主たちと出会い交流する中で、止まっていた時間がゆっくりと動きだす。

主演は、時代劇で活躍し、近年では『チィファの手紙』(18/岩井俊二)や『鵞鳥湖の夜』(19/ディアオ・イーナン)で芸域を広げた人気俳優のフー・ゴー。同居人のシャオイン役は、『西湖畔に生きる』(23)で話題になり、本作がフー・ゴーと三度目の共演となるウー・レイ。
監督は、卒業制作『牛皮』(05)英題:『Oxhide』で、第55回ベルリン国際映画祭でカリガリ映画賞と国際映画批評家連盟賞を受賞したリウ・ジアイン。北京電影学院を卒業し、現在は脚本制作の准教授を務めている。中国のインディペンデント映画界で独自の映画スタイルとテーマ性で知られている。この作品は、監督が長年の思索を重ねて熟成させた14年ぶりの待望の新作。
2023年第25回上海映画祭で最優秀監督賞と最優秀男優賞(フー・ゴー)を受賞。第36回東京国際映画祭では『耳をかたむけて』のタイトルで上映された。


公式HPはこちら 
2023年製作 中国
配給:ミモザフィルムズ
posted by akemi at 20:09| Comment(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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