2025年04月27日

JOIKA 美と狂気のバレリーナ(原題:Joika)

joika.jpg

監督・脚本:ジェームズ・ネイピア・ロバートソン
撮影:トマシュ・ナウミュク
振付:ジョイ・ウーマック
出演:タリア・ライダー(ジョイ・ウーマック)、ダイアン・クルーガー(ヴォルコワ)、オレグ・イヴェンコ(ニコライ)、ナタリア・オシポワ(本人)

15歳のジョイの夢は、ボリショイ・バレエ段のプリマ・バレリーナになること。一人ロシアに渡り、アカデミーの練習生になった。教師のヴォルコワのレッスンは厳しく、取り残されないように必死で頑張るジョイへの風当たりは強い。全員がライバルの研修生同士の足の引っ張り合いも激しい。もっと上達しなければ、とジョイ本人の要求も増すばかりだ。

2012年にアメリカ人女性で初めて「ボリショイ・バレエ団」とソリスト契約を結んだジョイ・ウーマックの実話を元にしたストーリー。『不思議の国のリリアン』で女子高生リリアンを演じたタリア・ライダーが、ジョイ役。夢を抱いて単身ロシアに学びに来た少女がアメリカ人であるという理由で、ほかの研修生の何倍もの苦労を味わいます。小さなときから一心に打ち込んできたジョイのこだわりは、はたからは狂気じみて見えますがどうしても諦めることはできません。どん底のジョイに手を差し伸べたのは厳しかったヴォルコワでした。
演じるダイアン・クルーガーはドイツ人。やはりプリマを志してイギリスのロイヤルバレエスクールに進みましたが、こちらは怪我で断念しました。ドイツに戻ってモデルに、パリで演技を学んで女優になって今に至っていますから、彼女の道は一つではなかったですね。ジョイのパートナー、ニコライ役のオレグ・イヴェンコはウクライナ出身。現役ダンサーのときに『ホワイト・クロウ』(2018/レイフ・ファインズ監督)ではルドルフ・ヌレエフ役に抜擢されています。久しぶりの映画出演。バレエファンはぜひ。(白)


2023年/イギリス 、ニュージーランド/カラー/111分
配給:ショウゲート
(C)Joika NZ Limited / Madants Sp. z o.o. 2023 ALL RIGHTS RESERVED.
https://joika-movie.jp/
★2025年4月25日(金)より絶賛公開中

posted by shiraishi at 13:58| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください