2025年04月16日

太陽(ティダ)の運命

3月22日(土)より沖縄 桜坂劇場 先行公開、 
4月19日(土)より 東京 ユーロスペースほか全国順次公開
上映情報 
『太陽の運命』メインポスタービジュアル_R_R.jpg
©2025 映画「太陽の運命」製作委員会

大田昌秀(おおたまさひで)と翁長雄志(おながたけし)
政治的立場は正反対ながら、国と激しく対峙した二人の沖縄県知事
二人の沖縄県知事が歩んだ人生


監督:佐古忠彦 撮影:福田安美 音声:町田英史 編集:庄子尚慶 語り:山根基 
音楽:兼松衆 阿部玲子 澤田佳歩 佐久間奏 栗原真葉 三木 深 
選曲・サウンドデザイン:御園雅也 音楽制作プロデューサー:水田大介 
音響効果:田久保貴昭 
プロデューサー:小濱裕 嘉陽順 嘉手納央揮 米田浩一郎 松田崇裕 津村有紀 
テーマ曲:「艦砲ぬ喰ぇー残さー」 作詞・作曲:比嘉恒敏 
劇中歌歌唱:でいご娘/ エンディングテーマ演奏:辺土名直子

政治的立場は正反対で、激しく対立しながら、結局は、国と激しく対峙した二人の沖縄県知事。1972年の本土復帰後、第4代目知事の大田昌秀(任期1990~1998年)と第7代目知事の翁長雄志(任期2014~2018年)。大田は、軍用地強制使用の代理署名拒否をし(1995)、国と対立した時には翁長氏は議会で激しく太田知事を攻撃していた。しかし、後に翁長氏が県知事になった時には、辺野古埋め立て承認の取り消しによって国と法廷で争った(2015)。二人の知事は、保革の立場を越えて、沖縄の立場を守るため、国と対峙した。
国との対立は、民主主義や地方自治のあり方、この国の矛盾を浮き彫りにした。二人は知事として何を目指し、何と闘かったのか。
沖縄では昔、リーダーのことを「ティダ」(太陽)と言っていた。それで知事のことを「太陽(ティダ)」ととらえたタイトルにしたという。

沖縄戦後史を描いた『米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー』2部作(2017/19)、戦中史を描いた『生きろ 島田叡―戦中最後の沖縄県知事』(2021)に続く佐古忠彦監督の最新作は、それぞれの信念に基づき生きた二人の知事の不屈の闘いを通じて、沖縄が抱える問題や民主主義の危機も浮き彫りにした。
二人の人間的な魅力に光を当て、彼らの人生に関わった多くの人々の証言を盛り込み、二人の生き様を通して沖縄現代史に切り込んだ。

日本にあるアメリカ軍の基地の70%あまりが沖縄にあるという。基地があることは、メリットだけでなくデメリットもある。基地があることで起こる事故や事件。罪を犯した米兵たちは、治外法権で、罪を負わずに済んでしまうこともあり、基地があることの是非が問われてきた。
そんな沖縄では、常に「保守か革新か」「基地か経済か」という選択が迫られてきた。大田知事と翁長知事は、かつて深く激しく対立していた政敵でした。その二人が、いつのまにか同じ道を歩み、重なっていく姿が見えてくる。そこに至る人間のドラマが描かれます。
私は、70年安保の世代ですが、ずっと「左翼」の人と「右翼」の人が対立関係のように言われていたけど、それにはいつも違和感がありました。彼らは真逆のように言われているけど、「日本をなんとかしなければいけない」という部分では同じだと思ってきました。この二人の知事の場合も、結局「沖縄を思う心」でつうじていたのだと思います。(暁)


公式HP: https://tida-unmei.com
【2025年/日本/日本語 カラー(一部モノクロ)ビスタ/5.1ch/129分】 
琉球放送創立70周年記念作品 制作:琉球放送 TBSテレビ 
配給:インターフィルム

posted by akemi at 09:21| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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