2025年03月30日

天国の日々 4K  原題:Days of heaven

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監督・脚本:テレンス・マリック( 『シン・レッド・ライン』(98)『ツリ ー・オブ・ライフ』(11))
製作:バート・シュナイダー ハロルド・シュナイダー
撮影:ネストール・アルメンドロス ハスケル・ウェクスラー
美術:ジャック・フィクス
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:リチャード・ギア、ブルック・アダムス、リンダ・マンズ、サム・シェパード、 ロバート・J・ウィルク、ステュアート・マーゴリン

20世紀初頭のテキサス。青年ビル(リチャード・ギア)はシカゴの仕事場でトラブルを起こし、妹のリンダ(リンダ・マンズ)、ビルの恋人アビー(ブルック・アダムス)を連れ列車に乗り、広大な麦畑に流れ着く。3人は裕福な地主のチャック(サム・シェパード)のもとで、麦刈りの仕事をすることになった。秋が近づくころ、チャックは不治の病に侵されていることを医師から告げられる。麦刈りの時期が終わると労働者たちはそれぞれの故郷に帰ることになるが、チャックはアビーを見初め、周囲の反対も聞かず結婚を申し込む。自分が身を引いた方がいいと悟ったビルは一人その地を去っていく。しかし翌年彼が再びテキサスに戻ってきたことからビル、チャック、アビーの3人は思わぬ展開を迎えた・・・

冒頭、セピア色の写真が、100年以上前のアメリカに誘ってくれました。鉄橋を渡る列車のシルエットの美しいこと! 大平原を行く列車の屋根の上に座る人々。その中に、若さみなぎるリチャード・ギアの姿。麦畑の広がる地に着き、皆が下りていきます。麦刈りの季節を目指しての出稼ぎ。ビルの妹リンダは、ビルの恋人アビーのことを、姉と地主に紹介します。だからこそアビーを見初めた地主も安心してプロポーズ。自分といるよりも金持ちに嫁いだほうが幸せになると、身を引くビル。切ないです。もちろん、そこで映画は終わりません・・・
ビルの妹リンダは、列車の上で同乗した男から、「善人は天国に行ける」と教えられます。エンニオ・モリコーネによる音楽が、切なくも美しい天国を思わせてくれました。映画音楽の巨匠として知られるエンニオ・モリコーネですが、本作で初めてアカデミー賞作曲賞にノミネートされ、第33回英国アカデミー賞で作曲賞を受賞した記念的な作品。
自然光にこだわった美しい映像、哀愁漂うエンニオ・モリコーネの調べ、そしてリチャード・ギアの若き姿・・・ 大画面でこそ醍醐味が味わえます。(咲)



第32回カンヌ国際映画祭 監督賞
第51回アカデミー賞🄬 撮影賞
第33回英国アカデミー賞 作曲賞

1978年/アメリカ/94分/カラー/5.1ch/1.85:1
配給:アンプラグド
公式サイト:https://unpfilm.com/heaven/
★2025年4月4日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開


posted by sakiko at 13:48| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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