監督:土井裕泰(どい のぶひろ)
脚本:坂元裕二
撮影:鎌苅洋一、小林拓
音楽:鈴木慶一
出演:広瀬すず(相良美咲)、杉咲花(片石優花)、清原果耶(阿澄さくら)、横浜流星(高杉典真)、小野花梨(桜田奈那子)、伊島空(増崎要平)、moonriders、田口トモロヲ(加山次郎)、西田尚美(木幡彩芽)
相楽美咲、片石優花、阿澄さくらの3人は、東京の片隅で一緒に暮らしている。古い一軒家だけれど居心地は良い。3人は仕事、学校、アルバイトに出かけ、帰ったら一緒にご飯を食べる。さくらの誕生日には2人がこっそりディスプレイやケーキを用意した。一緒に暮らして12年「さくらも大きくなったんだね」と年上の2人は思う。
美咲にはいつもバズで出逢う気になる人がいる。優花とさくらは美咲に「告白したら」とはやすが、美咲は「できないこと言わないで」と俯いてしまった。優花とさくらにも届きそうで届かない「片思い」があった。
『花束みたいな恋をした』の土井裕泰監督と脚本の坂元裕二氏が、4年ぶりにタッグを組みました。主演に人気・実力ともにある若手女優の3人。脇を支える方々も含めてよくスケジュールが合ったこと。
坂元裕二脚本のテレビドラマはよく見ていました。お二人のタッグは土井監督がTBSのドラマ演出家だったころからなんですね。セリフにはっとさせられたり、後々まで残ったり、気づけば坂元脚本だったこともあります。今作のオリジナル脚本も観客をうまく導きつつ、予想外のところに連れて行って、着地します。
美咲、優花、さくらの好みで設えただろう部屋、それぞれのファッション、よく笑う3人もとても可愛いのです。抱えているものを微塵も感じさせません。なぜ「片思い世界」なのかが、うすうすわかってきて真実が明るみに出ると、それまでのことがきっちりと繋がります。観終わったら誰かに話したくなりますが、観た人同士でね。(白)
坂元裕二(脚本)、杉咲花、広瀬すず、清原果耶、土井裕泰監督
4月5日舞台挨拶@TOHOシネマズ日比谷
2025年/日本/カラー/126分
配給:東京テアトル、リトルモア
(C)2025「片思い世界」製作委員会
https://kataomoisekai.jp/
★2025年4月4日(金)全国ロードショー