2025年03月27日

終わりの鳥(原題:Tuesday)

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監督・脚本:ダイナ・O・プスィッチ
出演:ジュリア・ルイス=ドレイファス(ゾラ)、ローラ・ペティクルー(チューズデー)、アリンゼ・ケニ(デス)

15歳の少女チューズデーは、病気のため自宅療養している。母親のゾラは、余命わずかになった一人娘を見るにしのびず、訪問介護の職員がやってくるとそそくさと出かけてしまう。そんな家に大きな鳥「デス」が舞い降りて来た。死を告げる役目を持って世界中を飛び回っている。しかも会話をし、歌ったり踊ったりもできる。チューズデーは彼をジョークで笑わぜ、母が帰るまで自分の命を引き延ばす。やがてゾラが帰宅し、デスを見て恐怖にかられる。娘を守るために母親がやらかしてしまったこととは?

チューズデーは癌の末期のようです。鼻に酸素のチューブが入り、移動は車椅子。聡明でいつも死と向き合っているからか、年齢の割にとても落ち着いています。母親は一人娘が先立つことを受け入れられません。娘のそばにいられず、よそで時間をつぶしています。娘はそんな彼女が心配でなりません。
母親はデスの役目の何たるかを考えず、暴挙に出てしまいそのつけが回ってきました。パニックに陥る母親を励まし、落ち着くように息の仕方を教えるチューズデー。母親がやらかしたせいで、外では命を全うできず苦しむ生き物があふれてきました。死ねない恐怖もあるのをここで気が付きました。
チューズデーの部屋の窓辺に招き猫がありました。訪ねてきたのは「デス」だったけれども。いいこともきっとあったと思いたいです。でなければ来世はぜひ病なしの人生をチューズデーに>デスさま。(白)


2024年イギリス、アメリカ/カラー/110分
配給:ハピネットファントム・スタジオ
(C)DEATH ON A TUESDAYLLC/THE BRITISH FILM INSTITUTE/BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2024
https://happinet-phantom.com/tuesday/
★2025年4月4日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー



posted by shiraishi at 12:56| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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