2025年03月15日

BAUS 映画から脱出した映画館

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(C)本田プロモーションBAUS/boid

監督:甫木元空
脚本:青山真治 甫木元空
原作:「吉祥寺に育てられた映画館 イノカン・MEG・バウス 吉祥寺っ子映画館三代記」(本田拓夫著/文藝春秋企画出版部発行・文藝春秋発売)
音楽:大友良英
出演:染谷将太 峯田和伸 夏帆
渋谷そらじ 伊藤かれん 斉藤陽一郎 川瀬陽太 井手健介 吉岡睦雄
奥野瑛太 黒田大輔 テイ龍進 新井美羽 金田静奈 松田弘子
とよた真帆 光石研 橋本愛 鈴木慶一

1927年。活動写真に魅了され、「あした」を夢見て青森から上京したサネオとハジメは、ひょんなことから吉祥寺初の映画館"井の頭会館"で働き始める。兄・ハジメは活弁士、弟・サネオは社長として奮闘。劇場のさらなる発展を目指す二人だったが、戦争の足音がすぐそこまで迫っていた・・・

映画上映だけに留まらず、演劇、音楽、落語……「おもしろいことはなんでもやる」という無謀なコンセプトを掲げ、多くの観客と作り手に愛されながら30年の歴史を築いた吉祥寺バウスシアター。2014年の閉館から遡ること約90年、1925年に吉祥寺に初めての映画館“井の頭会館”がつくられ、1951年にはバウスシアターの前身となる“ムサシノ映画劇場”が誕生していた。 「映画館」という、ささやかでいてあらゆる人々に開かれた空間。本作ではそんな唯一無二の場所を舞台に、時流に翻弄されながらも娯楽を届け続けた家族の長い道のりを辿り、現在、そしてその先へと続く希望に満ちた「あした」を描き出す。

バウスシアターというと、大インド映画祭、アフリカ映画祭、爆音映画祭などが思い浮かぶのですが、私が何度か行って、50人定員の小さいほうの劇場で観た映画は、おそらく香港映画などアジア映画だったと思います。恐らく、ここでしか観られなかった映画のはず。
吉祥寺駅からサンロードを真っすぐ行った左側にあって、サンロードのお店を覗くのも楽しみでした。
今回、この映画を観て、バウスシアターに至る歴史を知ることができました。
「映画館」という場所が、今よりも、もっと町の人たちに近かった時代を感じました。
ひょんなことから映画館に勤めることになった兄弟が、その後、戦争を経て、映画館を復活させていく物語に、胸が熱くなりました。(咲)


2024年/日本/ヨーロピアンビスタ/116分
配給:boid、コピアポア・フィルム
公式サイト:https://bausmovie.com/
★2025年3月21日(金)より、テアトル新宿ほか全国ロードショー





posted by sakiko at 13:10| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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