2025年03月09日

そして、アイヌ 

2025年3月15日(土)ポレポレ東中野ほか全国順次公開
劇場情報

東京・大久保にあるアイヌ料理店「ハルコㇿ」。
ともに紡ぐ未来の手がかりが照らし出されていく

監督・企画・撮影:大宮浩一
撮影:常田高志 辻井潔 遠山慎二 田中圭 伊藤寛 伊東尚輝 北川帯寛 岩爪勝
編集:田中圭
編集協力:遠山慎二
整音:石垣哲
カラーコレクション:福井崇志
出演:宇佐照代、宇井眞紀子、黄秀彦、太田昌国、平田篤史、奈良美智

想いを引き継ぎ、人びとが繋がる—この場所で見つけた、これからの私たち

大久保に「ハルコㇿ(HaruKor)」というアイヌ料理店があります。アイヌのことばで「食べ物(穀物)・持つ」を指し、「食べ物に困らないように」という願いがこめられています。店主はアイヌ文化アドバイザーとして若い世代へ舞踊や楽器演奏などの伝承活動も行う宇佐照代さん。生まれ育った釧路を小学生のころに離れ、母と5人兄弟で東京にやってきました。2011年にオープンしたお店には多様なルーツをもつ人びとが国内外から訪れ、味わい、繋がる場となっています。

「ハルコㇿ」の成り立ちには、長いあいだ関東在住アイヌの居場所づくりに奔走していた照代さんの祖母や母の想いがあります。2019年にようやく先住民族としてアイヌが法律に明記されたものの、取りまく偏見や差別がなくなったとは言い難い現実があります。映画は、照代さんの曾祖母から子に至るまでの家族のライフヒストリーを紐解きながら、アイヌと出会った人びと――美術作家・奈良美智さん、評論家・太田昌国さん、写真家・宇井眞紀子さん、朝鮮/韓国民謡奏者・黄秀彦さん、カムイノミ祭司/縄文造形作家・平田篤史さんたちの活動を道しるべに、文化の継承とアイデンティティ、開発と多様性、植民地主義と人権といった問いに向き合っていきます。

監督は日本社会の多様なコミュニティのあり方に眼差しを向け続ける大宮浩一。「出会い、知り、気づき、伝えること」を実践している人びとの姿。照代さんの奏でるムックリ〈口琴〉の音色に導かれるように、互いをいがみ合うことに慣れてしまった現代の先を照らす旅がはじまります。

公式HPはこちら
2024年製作/96分/G/日本
配給:東風

特報 予告編
予告編

*公開 ゲスト情報
東京都中野区|ポレポレ東中野
3月15日(土) 12:00の回上映後、宇佐照代さん、大宮浩一監督による舞台挨拶&宇佐照代さんによるミニライブ
3月15日(土) 18:10の回上映前、大宮浩一監督による舞台挨拶

京都府京都市|京都シネマ
3月16日(日) 10:00の回上映後、宇佐照代さん、大宮浩一監督による舞台挨拶

大阪府大阪市|第七藝術劇場
3月16日(日) 14:40の回上映後、宇佐照代さん、大宮浩一監督による舞台挨拶&宇佐照代さんによるミニライブ

北海道札幌市|シアターキノ
3月29日(土) 時間調整中、宇佐照代さん、大宮浩一監督による舞台挨拶

北海道釧路町|イオンシネマ釧路
3月30日(日) 時間調整中、宇佐照代さん、大宮浩一監督による舞台挨拶

北海道函館市|シネマアイリス
4月12日(土) 時間調整中、宇佐照代さんによる舞台挨拶
posted by akemi at 21:05| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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