監督・脚本：ミシェル・フランコ
撮影：イブ・カぺ
出演：ジェシカ・チャスティン（シルヴィア）、ピーター・サースガード（ソール）、メリット・ウェヴァー（妹オリヴィア）、ブルック・ティンバー（娘アナ）、ジェシカ・ハーパー（母サマンサ）
ニューヨーク、ブルックリン。シングルマザーのシルヴィアは１３歳の娘アナと暮らし、ソーシャルワーカーとして働いている。同窓会で面識のなかったソールと出会う。彼は若年性認知症を患い、忘れたくない記憶を失いつつあった。妻を亡くして独り身のソールを気遣う弟やその娘と知り合い、シルヴィアはソールの面倒を見てもらえないかと頼まれる。ソールは穏やかな人柄で、妻との思い出の曲を大切に聞き続けている。
シルヴィアは過去に受けた傷を忘れるため飲酒に逃げていたことがあった。記憶に翻弄される2人は次第にうちとけ、支えあうようになる。
辛い記憶を忘れたいシルヴィアと、大切な記憶をなくしたくないソール、出会ってしまった2人のお話。ハリウッドの名優2人がしみじみと演じています。周囲のひとたち、母親の無理解に苦しめられたシルヴィアは、娘のアナと良い関係を保とうと努力して断酒会にも長く通っています。連鎖しなくてよかった。
ソールの思い出の楽曲は、イギリスのロックバンド、プロコル・ハルムの「青い影（A Whiter Shade of Pale）」です。1967年のリリースで、いろいろ歌手がカバーしていて聞き覚えがありました。歌詞にはダンスや売人や、蒼白になる女性が出て来たりしてよくわからないのですが、メロディがいいので日本でもヒットしました。（白）
●2023年・第80回ベネチア国際映画祭にてピーター・サースガードがボルピ杯（最優秀男優賞）を受賞しました。
2023年/アメリカ・メキシコ合作/カラー/103分
配給：セテラ・インターナショナル
(C)DONDE QUEMA EL SOL S.A.P.I. DE C.V. 2023
memory-movie-jp.com
★2025年2月21日（金）より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国ロードショー
