2025年01月26日

映画を愛する君へ   原題:Spectateurs!

eigawoaisuru.jpg
(C)2024 CG Cinema / Scala Films / Arte France Cinema / Hill Valle

監督・脚本:アルノー・デプレシャン
出演:ルイ・バーマン、クレマン・エルヴュー=レジェ、フランソワーズ・ルブラン、ミロ・マシャド・グラネール(『落下の解剖学』)、サム・シェムール、ミシャ・レスコー、ショシャナ・フェルマン、ケント・ジョーンズ、サリフ・シセ、マチュー・アマルリック(『フレンチ・ディスパッチ』)

映画と映画館がもたらす魔法を語るシネマ・エッセイ

デプレシャンの日本初公開作『そして僕は恋をする』(96)でマチュー・アマルリックが演じた役ポール・デダリュスの一代記の形をとり、デプレシャンの分身ともいえるポールの映画人生を描く。
祖母に連れられて初めて映画館を訪れた6歳の時。14歳の時に16歳と偽って映画館に潜りこんだこと。
学生時代の映画部での上映会。22歳の時、大学で映画を学んだ記憶。
30歳になり人生の岐路に立つポールは、映画館でトリュフォーの『大人は判ってくれない』(59)を観て、評論家から映画監督に転身しようと決意した。
デプレシャンの自伝的な作品でありながら、誰もが共感し楽しめる物語。これは映画と映画館へのラブレター。

19世紀末に誕生してから現在に至るまでの映画50本以上が登場して、きっと誰しも思い出の場面に出会えることでしょう。人生の一部になっている映画があることに気づかされます。
映画館への愛もたっぷり。配信で観ることが多くなってしまいましたが、映画館という空間で観る高揚感は格別です。
デプレシャン監督の映画愛をたっぷり感じさせてくれる一作です。(咲)


arno.jpg
フランス映画祭2010で『クリスマス・ストーリー』が上映された時に来日したマチュー・アマルリック(左)とアルノー・デプレシャン監督(右)

2024年/88分/フランス
配給:アンプラグド
公式サイト:https://unpfilm.com/filmlovers/
★2025年1月31日(金) 新宿シネマカリテほか全国順次公開



posted by sakiko at 20:08| Comment(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください