2025年01月26日

ザ・ルーム・ネクスト・ドア  原題:The Room Next Door

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©2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. ©El Deseo. Photo by Iglesias Más.

監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
原作:シーグリッド・ヌーネス「What Are You Going Through」
出演:ティルダ・スウィントン、ジュリアン・ムーア、ジョン・タトゥーロ、アレッサンドロ・ニボラ

巨匠ペドロ・アルモドバル監督の初の長編英語作品
第81回ベネチア国際映画祭 金獅子賞受賞


安楽死を望む女性と寄り添う親友の最期の数日間

小説家のイングリッド(ジュリアン・ムーア)は、久しぶりに帰ってきたニューヨークでのサイン会で、若い頃、同じ雑誌社で一緒に働いていた親友のマーサ(ティルダ・スウィントン)が末期ガンだと共通の友人から聞かされる。戦場ジャーナリストとなったマーサとは、長い間音信不通だった。イングリッドはマーサと再会し、会ってなかった時間を埋めるように語らう日々を過ごす。そんなある日、マーサから、「もう治療はせず、自らの意志で最期を迎えたい、ついては、その日を迎えるのを見届けてほしい」と頼まれる。悩んだ末、マーサが借りた森の中の一軒家で一緒に暮らし始める。マーサは「ドアを開けて寝るけれど もしドアが閉まっていたら、私はもうこの世にはいない」と告げる・・・

戦場ジャーナリストだったマーサは、死を間近にみてきて、自身がガンで余命わずかと知った時、治療で苦しい思いをするよりも、静かに最期を迎えたいと決意します。かつての同僚で胸のうちを明かせるイングリッドに一緒にいてほしいと願い、イングリッドもまた自分にできることは寄り添って話を聞くことだと悟ります。マーサにとって、心残りは若い時に産んだ娘のミシェルとそりが合わず、何年も会ってないことでした。イングリッドがマーサのためにミシェルにしてあげたことに、涙。
死は誰にでも訪れるもの。それでも、潔く死を受け入れることはなかなかできません。死を迎えることを決意したマーサのそばで、イングリッドのほうが戸惑うのもわかります。さて、私なら?  (咲)


2024 年/スペイン
配給:ワーナー ブラザース映画
公式サイト:https://warnerbros.co.jp/movies/detail.php?title_id=59643&c=1
★2025年1月31日(金)より全国公開
posted by sakiko at 20:05| Comment(0) | スペイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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