2025年01月25日

ミッシング・チャイルド・ビデオテープ

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監督・原案・編集:近藤亮太
脚本:金子鈴幸
撮影:松田恒太
出演:杉田雷麟(兒玉敬太)、平井亜門(天野司)、森田想(久住美琴)、藤井隆(塚本哲也)

兒玉敬太は失踪した人間を探すボランティアに参加している。子どもは無事保護されて安堵したが、敬太の弟・日向(ひなた)は見つからないままだ。幼いころ一緒に山で遊んでいて、日向の行方がわからなくなった。以来いつも日向のことを思い出している。
ある日、突然母親から古いビデオテープが送られてきた。再生してみると日向がいなくなる瞬間が映っていた。敬太の友人の司は強い霊感を持ちそこからまがまがしいものを感じ取る。深入りするなと忠告するが、敬太は過去を清算する気持ちが募り、あの山へ出かける。

近藤亮太監督が、第2回日本ホラー大賞を受賞した短編を自ら長編とした作品です。『リング』をはじめとしたジャパニーズホラーの特徴の、じわじわと怖くなるタイプの作りです。いかにもな劇伴も、いきなりの大音響もありません。
何か怖いかつきつめて、ほんとうに怖いものを作ろうと思った、という近藤監督は映画美学校で高橋洋監督に師事したそうです。そこかしこに、怖い種が仕込んであるのはそういうことでしたか。
コロンボばりのコート姿で見えないものを見る司役の平井亜門さん、物おじせず取材に突き進む久住記者の森田想さん、笑顔を封印した上司の藤井隆さん。定番でない顔を見せてもらいました。ずっと子役の杉田雷麟くんのイメージでしたが、すっかり大人の俳優さんになりました。その止まらない時間の流れが、私には一番恐怖かも。(白)


2025年/日本/カラー/104分
配給:KADOKAWA
(C)2025 「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」製作委員会
https://mcv-movie.jp/
★2025年1月24日(金)より全国公開中

posted by shiraishi at 10:22| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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