2025年01月25日

TOUCH/タッチ(英題:Touch)

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監督:バルタザール・コルマウクル
原作:オラフ・オラフソン「Snerting(※原題)」
脚本:オラフ・オラフソン、バルタザール・コルマウクル
撮影:ベルグステイン・ビョルゴルフソン
出演:エギル・オラフソン(2020年 クリストファー)、Kōki,(1969年 ミコ)、パルミ・コルマウクル(1969年 クリストファー)、本木雅弘(1969年 高橋)、中村雅俊(2020年 久多良木)、メグ・クボ(1969年 ヒトミ)

2020年 アイスランド。クリストファーは認知症の診断を受けた。まだ初期段階だが、医師から「やり残したことはないか」と尋ねられる。脳裏に浮かんだのは、50年前に出逢って愛した女性の面影だった。
ロンドンで学生だったとき、食事に入った日本料理店の娘ミコがその人だ。高橋店長に見込まれて、料理を覚えた。ミコと恋に落ち、楽しく充実した日々を送っていた。しかし、突然店はたたまれ呆然とする。ミコや父親の行き先はようとして知れなかった。
クリストファーは、今出かけなければ記憶がなくなってしまうと恐れ、レストランを閉めてロンドンへ旅立つ。かつて一緒に高橋の店で働いていたヒトミから、日本の住所を手に入れることができた。

2020年はコロナが世界中に蔓延し始めた年。人々は家にこもり、出入国も制限されました。クリストファーは認知症とコロナに追われるように、急いで旅立ちます。50年前、青年だったクリストファーとミコの出逢いや恋の進展が、この旅の中にフラッシュバックします。
日本料理店の娘・ミコ役のKōki,さんは、木村拓哉さんの次女で、10代からモデル、ハイブランドのアンバサダーとして活躍してきた方です。長編映画出演は『牛首村』についで2作目。ホラーから一転ラブロマンスです。彼女が着こなす50年前のファッションも見どころ。若きクリストファーは監督と同姓?実の息子さんでした!二人を見守る父親役は、Kōki,さんが子供の頃からずっと知っています、という本木雅弘さん。笑顔と包容力で場を和ませます。
二人が突然姿を消してしまった背景がわかるにつれ、戦争の落とした影があきらかになります。原作は未見ですが、アイスランドの作家の方がこの小説を書き、日本人俳優を起用して映画化もされたというのが感慨深いです。(白)


2024年/アイスランド、イギリス合作/カラー/122分
配給:パルコ
(C)2024 RVK Studios
https://touch-movie.com/
★2025年1月24日(金)よりTOHO シネマズ シャンテほかにて公開中

posted by shiraishi at 09:43| Comment(0) | アイスランド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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