2025年01月17日
アーサーズ・ウィスキー(原題:Arthur's Whisky)
監督:スティーブン・クックソン
脚本:アレクシス・ゼガーマン、
撮影:デビッド・マッキースティーブン・クックソン
音楽:デビッド・ニューマン
出演:ダイアン・キートン(リンダ)、パトリシア・ホッジ(ジョーン)、ルル(スーザン)、デヴィッド・ヘアウッド(ハル)、アディル・レイ(ジェームズ)、ローレンス・チェイニー、ボーイ・ジョージ
イギリス郊外、嵐の夜。アマチュア発明家アーサーは画期的な発明を完成させた途端、落雷で亡くなってしまう。彼の葬儀後、妻のジョーンは友人リンダとスーザンの手を借りて、アーサーの小屋の大掃除を始めた。ウイスキーのボトルを発見した3人は、リビングで老いた体を嘆きながらアーサーに向けて献杯しそのまま寝入ってしまう。翌朝目覚めてお互いを見て絶叫!!なんと若返っていた!アーサーが発明したのは、若返りのウイスキーだったのだ。
20代に戻った3人は、若くなった体でやりたいことリスト(バケットリスト)を作成する。しかし、効果には時間のリミットがあるのに気づいた。次はメイクやファッションも今風にきめて、クラブへ乗り込んだ。3人の“ガール”たちは久しぶりにダンスやお酒を楽しんだものの、飲み過ぎて大失敗。DJと強いお酒を飲み重ねたスーザンはソファで寝てしまい、翌朝元に戻ったスーザンの姿を見たDJは仰天。そそくさと逃げ出すスーザンだった。残り少なくなるウイスキーに3人はもっと有意義に使わなくてはと思う。
古今東西、長寿や若返りを望む人は多いもの。この映画では、70代の女性3人が棚ボタのように若返りウイスキーを手に入れてしまいました。初めのうち3人は大はしゃぎで、かつてやりたかったことを次々と試してみます。効き目の続く時間が限られていることに気づいてからは、使い方に慎重になります。この一連の3人の様子がとても面白いです。
自分だったら何をしよう?老体をだましだまし日々暮らしていると3人のセリフにいたく共感します。実際にはありえないでしょうが、楽しい妄想が拡がります。世の中なかなか落ち着かず、値上げラッシュでやりくりも厳しいこのごろですが、心をときほぐしてくれるこんな映画に出逢うとホッとします。(白)
2024年/イギリス/カラー/分
配給:AMGエンタテインメント
(C)AW Movie Production Ltd 2024
https://arthurswhisky.jp/
★2025年1月17日(金)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開中
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