2024年12月06日

大きな家

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監督:竹林亮
企画・プロデュース:齊藤工
撮影:幸前達之
音楽:大木嵩雄
主題歌:「トンネル」ハンバート ハンバート

東京の とある児童養護施設。
ここでは、死別・病気・虐待・経済的問題など、さまざまな事情で親と離れて暮らす子どもたちと職員が日々を過ごしています。
家族とも他人とも言い切れない、そんなつながりの中で育つ子どもたちの本音と、彼らを支える眼差しに密着しました。
生きることへの不安。うまく築けない人間関係。変えられないものと、ともに生きていくということ。ここに映っているのは、特別なものではなく、葛藤しながらもたしかに大人になっていく姿と、それを包んでいる、いつか忘れてしまうような日常の景色です。
この映画を観終わったあとは、彼らだけでなく自分が歩んできた道のりをきっと肯定したくなる。
そして、あなたの"ふつう"が少しだけ広がるかもしれません。(公式サイトより)

カメラがそばにいるのが普通になるまで、子どもたちに向き合うのに時間をかけたのがわかる映像です。子どもだってカメラに撮られていると思えば、どこかよそいきの顔になってしまうでしょう。竹林監督は『14歳の栞』(2021)で35人の14歳の子どもたちが登場したドキュメンタリーを制作していますが、その中学生たちから飾らない言葉を引き出しています。そんな経験が生きているんですね。10人の子どもたちが、自分の言葉で想いを伝えてくれていました。
一方、竹林監督は『MONDYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』(2022)も作った方なんですよ。大いに笑って二度見してしまいました。
企画・プロデュースを担った 齊藤工さんは、自分が監督するのでなく、その『14歳の栞』の竹林亮監督に任せたいと思ったそうです。「私は、この作品を作るためにずっと映画に関わってきたのかもしれない。そんな、自分の理由になるくらいの作品ができました」という言葉が全てを語っています。子どもたちの将来にも配慮し、以後も配信やパッケージ化の予定はありませんので、ぜひ劇場でご覧ください。(白)


2024年/日本/カラー/123分
配給:パルコ
(C)CHOCOLATE
https://bighome-cinema.com/
★2024年12月6日(金)渋谷パルコ8F ホワイト シネクイントほか全国順次ロードショー


posted by shiraishi at 00:25| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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