2024年11月24日

Back to Black エイミーのすべて(原題:Back to Black)

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監督:サム・テイラー=ジョンソン
脚本:マット・グリーンハルシュ
製作:アリソン・オーウェン、デブラ・ヘイワード、ニッキー・ケンティッシュ・バーンズ
出演:マリサ・アベラ、ジャック・オコンネル(ブレイク)、エディ・マーサン(父ミッチ)、ジュリエット・コーワン(母ジャニス)、サム・ブキャナン、レスリー・マンヴィル(祖母シンシア)

10代のエイミーは、元ジャズ歌手だった祖母シンシアの血をひいたのか、幼いころから歌の才能を発揮していた。両親は別居中だったが、エイミーへの愛情は変わらず、歌手になりたいエイミーを応援している。
念願のデビューアルバム「フランク」は好評を得たものの、全米進出はまだ遠かった。パブで出会ったブレイクと恋に落ちるが、彼にはすでに恋人がいた。甘い日々は続かず、ブレイクは元カノのところへ戻ってしまう。エイミーは別れの辛さから薬物と飲酒を繰り返し、自分の失恋をアルバム「バック・トゥ・ブラック」で歌い上げ、世界的な大ヒットとなった。これを機にブレイクとよりを戻しひそかに結婚するが、スーパースターとなったエイミーは朝から晩までパパラッチにつきまとわれる。ブレイクとの関係も悪化し、摂食障害や依存症のためにリハビリ施設に入所する。その体験を歌ったアルバムもヒット、グラミー賞主要4部門を含む6部門にノミネートされるが・・・。

自分の喜びや悲しみを歌にして独特のハスキーな歌声で多くの人の心に届けたエイミー。名声を得ても、恋人を失ったエイミーは、薬物やアルコールに依存していきます。一途なために傷は深く、周囲の心配も助言も受け付けられません。
本作は俳優が演じていますが、過酷な日々を送ったエイミーの半生はドキュメンタリー『AMY エイミー』(2015)の映像にも残されています。才能がありながら若くして亡くなったミュージシャンはほかに何人もいます。エイミーは何年も前から「自分も彼らと同じ27歳で死ぬのではないか」と恐れていたそうです。有名人で、自分と同じシンガーだから余計記憶に刻まれたのでしょうが何の根拠もないようです。エイミーが常に抱いている不安がそう思わせたのでしょう。
私生活まで追い回すパパラッチの仕業もひどいですが、知りたがるほうもひどい。もう少しリハビリを続けていれば、酒におぼれなければと他人が思ってもせんないことです。ただただ、もったいない痛ましいとしか言いようがありません。(白)


2024 年/イギリス・フランス・アメリカ/英語/123 分/ビスタサイズ//PG12
配給:パルコ ユニバーサル映画/ 宣伝:若壮房
Ⓒ2024 Focus Features, LLC. All Rights Reserved.
https://btb-movie.com/
★2024年11月22日(金)より、TOHO シネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国ロードショー中

posted by shiraishi at 12:30| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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